「出逢い直し」の地域共生社会 : ソーシャルワークにおけるこれからの「社会変革」のかたち

書誌事項

「出逢い直し」の地域共生社会 : ソーシャルワークにおけるこれからの「社会変革」のかたち

中島康晴著

(メンタルヘルス・ライブラリー, 41-42)

批評社, 2019.10-2019.11

  • 上巻
  • 下巻

タイトル別名

出逢い直しの地域共生社会 : ソーシャルワークにおけるこれからの社会変革のかたち

Creating a symbiotic society through integration

タイトル読み

デアイナオシ ノ チイキ キョウセイ シャカイ : ソーシャル ワーク ニオケル コレカラ ノ シャカイ ヘンカク ノ カタチ

注記

その他のタイトルはブックジャケットによる

内容説明・目次
巻冊次

上巻 ISBN 9784826507080

内容説明

社会変革をめざし地域共生社会を実現するためにはソーシャルワークが不可欠である。なぜならば、ソーシャルワーカーは「社会変革」によって明確に定義づけられている唯一の専門職であるからだ。地域共生社会の実現のためには、希薄化した社会的連帯という「障壁」を乗り越えていかなければならない。これは制度・政策からは改善し難い「障壁」であるがゆえに、ソーシャルワークの実践が希求されている領域である。これからのソーシャルワーカーには、実践領域において制度・政策をどのように運用していくべきか、その姿勢と創造力が問われてくる。その実践の堆積によって、制度・政策の再生産・再創造を促す提言力も求められるだろう。ソーシャルワーカーの国家資格の一本化への政策提言。

目次

  • 1章 なぜ「社会変革」は伸展しないのか(新自由主義に対する抵抗の歴史;「従来型」による「社会変革」の陥穽;これからの社会変革の端緒をさぐる;地域で「共感」を創出する「社会変革」への挑戦)
  • 2章 人間の尊厳保障を阻むもの(人間の尊厳を毀損する2つの視座;経済効率の追求が人間の暮らしを破壊する;社会的連帯の希釈が人間の尊厳を毀損する)
  • 3章 「出逢い直し」による社会変革の促進(「出逢い直し」のすすめ;「社会変革」の障壁を乗り越える視座)
  • 4章 ソーシャルワークの中核に位置する「社会変革」(ソーシャルワークの要諦;「人間の解放」とは何か?;すべてのソーシャルワーカーが免れ得ない「社会変革の対象」;ソーシャルワークを伸張させるための政策)
  • 5章 「地域共生社会」の背景にあるもの(政府の志向する「地域共生社会」をみる;「地域共生社会」の背景にあるもの1 人間を手段化する政策;「地域共生社会」の背景にあるもの2 費用抑制論に依拠した「地域的包括ケア」と「新福祉ビジョン」)
巻冊次

下巻 ISBN 9784826507097

内容説明

すべての人びとの尊厳を保障する社会保障等のサービスが確立され、ひとり一人の個性が伸ばされていく社会は実現可能だろうか?ソーシャルワーカーは貧困や差別に直面し、社会から排除されている「人びと」との出逢いから社会を捉え、その改良と変化を促進する。「人びと」とともに「社会のあるべき姿」を模索していくことは、ソーシャルワーカーにしかできない「社会変革」であり、この点において、従来の社会運動とは異なる「新しい社会変革」のあり方を提示できるかも知れない。未来のソーシャルワーカーに向けた、自負心と挑戦心を鼓舞するための提言。

目次

  • 6章 「地域共生社会」の潜在的機能と可能性
  • 7章 「地域共生社会」の陥穽と危険性(「地域共生社会」の陥穽と危険性;「地域共生社会」をどのように受け止め、そして、受け流すべきか ほか)
  • 8章 「出逢い直し」を敷衍させる「地域の絆」の実践基盤—「状況的学習」を踏まえた展開(「地域の絆」の概要と実践の基盤;「状況に埋め込まれた学習」を意図した実践)
  • 9章 「出逢いの不在」と「出逢いの失敗」を乗り越える「出逢い直し」の方途—実践を地域に「ひらく」ことで生まれるアイデンティティの相互変容(地域包摂・地域変革へ向けた「出逢い直し」の実践事例;「出逢い直し」の基盤となる方途—「出逢いの不在」と「出逢いの失敗」を乗り越える)
  • 10章 今あらためて問うソーシャルワークの専門性—ソーシャルワーカーの実践と育成の展望(今求められる社会を捉える力;「社会変革」の停滞を打破するために ほか)

「BOOKデータベース」 より

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