茂吉秀歌『赤光』百首
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茂吉秀歌『赤光』百首
(講談社文芸文庫, [つE11])
講談社, 2019.11
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茂吉秀歌赤光百首
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モキチ シュウカ シャッコウ ヒャクシュ
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Note
底本: 1993年講談社学術文庫刊
叢書番号はブックジャケットによる
Description and Table of Contents
Description
人人は茂吉の、一見難解で、一読非情な作品に、いつとは知らず魅せられ、つひにはこれの擒となる—近代短歌の巨星・斎藤茂吉(一八八二〜一九五三)の一万四千百八十首から、前衛歌人・批評家が五百首を精選、解説・鑑賞を施した『茂吉秀歌』。本巻では第一歌集『赤光』からの百首を採った。アララギ派一門とは別角度から蛮勇をふるい、歌本来の魅力を縦横に論じた歴史的名著。
Table of Contents
- ひた走るわが道暗ししんしんと堪へかねたるわが道くらし(悲報來)
- ほのぼのとおのれ光りてながれたる螢を殺すわが道くらし(同前)
- 氷きるをとこの口のたばこの火赤かりければ見て走りたり(同前)
- 赤彦と赤彦が妻吾に寝よと蚤とり粉を呉れにけらずや(同前)
- 罌粟はたの向うに湖の光りたる信濃のくにに目ざめけるかも(同前)
- 鳳仙花城あとに散り散りたまる夕かたまけて忍び逢ひたれ(屋上の石)
- 天そそる山のまほらに夕よどむ光りのなかに抱きけるかも(同前)
- 屋根にゐて微けき憂湧きにけり目したの街のなりはひの見ゆ(同前)〔ほか〕
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