ウェストファリア体制 : 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

書誌事項

ウェストファリア体制 : 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

倉山満著

(PHP新書, 1206)

PHP研究所, 2019.11

タイトル別名

ウェストファリア体制 : 天才グロティウスに学ぶ人殺しと平和の法

タイトル読み

ウェストファリア タイセイ : テンサイ グロティウス ニ マナブ ヒトゴロシ ト ヘイワ ノ ホウ

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注記

ウェストファリア体制関連年表: p294-301

内容説明・目次

内容説明

教皇、皇帝、国王、貴族という一握りの特権階級が支配者だった頃のヨーロッパ。人々は「人殺し」に明け暮れていた。彼らの日常は「戦争」とは異なる、単なる殺し合い。平和は束の間の安らぎにすぎなかった。血に飢えたライオンよりも野蛮な世界である。この「国」という概念すらない16世紀に生まれながら、「戦争にも掟がある」という英知を著す信じ難い学者がいた。その名もフーゴー・グロティウス。彼の思想はのちにウェストファリア体制として実り、国際法の原型となる。天才グロティウスが混沌のなかに見出した「法」を日本一わかりやすく読み解く。

目次

  • 第1章 偉大な天才・グロティウス、その悲劇の生涯(殺し合いが日常の世界;その頃、“国”という概念はなかった ほか)
  • 第2章 なぜ宗教戦争は悲惨な殺し合いになるのか?(「ウチは宗教じゃないから」が最も危険な宗教;「汝の隣人を愛せよ」は危険な教え ほか)
  • 第3章 なぜ『戦争と平和の法』は必要とされたのか(馬の耳に念仏、血に飢えたライオンに国際法;「みんな、神様を信じているよね」 ほか)
  • 第4章 「ウェストファリア体制」の現実(玉座の上の最初の近代人;「ウェストファリア体制」の成立は一九〇七年だ ほか)
  • 第5章 日本人の世界史的使命(大日本帝国の取り返しがつかない愚かさ;国際法をわかっていた根本博中将 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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