美を見極める力 : 古美術に学ぶ
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書誌事項
美を見極める力 : 古美術に学ぶ
(光文社新書, 1040)
光文社, 2019.12
- タイトル読み
-
ビ オ ミキワメル チカラ : コビジュツ ニ マナブ
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注記
参考・引用文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
小林秀雄は著書の中で、「骨董はいじるものである。美術は鑑賞するものである」と書いた。この「いじる」、つまり「使う」ということが、日本美術の大きな特徴だと僕は思う。茶碗は、お抹茶を飲むための道具であり、仏像は、手を合わせて祈る対象なのである。これが、美術館などでの展覧会に、「作品」として陳列されると、もういけない。白洲正子は、美術館に収まったそれらの収蔵品を、「器物の終身刑」と表現した。モノの立場から言えば、無数の眼にジロジロ見られ、気持ちの悪いことこの上ないのだ。
目次
- 第1章 ハゲても焦げても割れても美しい(世界のクロサワが愛でた根来、そして日の丸盆;焦げた写経—焼経 ほか)
- 第2章 日本美の枠 茶道具(鎹による修復その一 十文字に切られた大井戸茶碗;鎹による修復その二 足利将軍・義政が愛蔵した青磁 ほか)
- 第3章 古筆と古画 切る美(足利将軍義満が切った巻物;天皇家と古筆 ほか)
- 第4章 焼きもの つれづれ(海賊と呼ばれた石油王が取り憑かれた古唐津;白洲正子が最後に買った徳利のチャンピョン ほか)
- 第5章 海外からの眼差し(海を渡った国宝「吉備大臣入唐絵巻」;オークションで二億!縄文時代の土偶の魅力 ほか)
「BOOKデータベース」 より