元旦四方拝の研究

Author(s)

    • 渡辺, 瑞穂子 ワタナベ, ミホコ

Bibliographic Information

元旦四方拝の研究

渡辺瑞穂子著

啓文社書房 , 啓文社 (発売), 2020.1

Title Transcription

ガンタン シホウハイ ノ ケンキュウ

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Contents of Works

  • 持統・文武朝の山稜祭祀と国忌

Description and Table of Contents

Description

宮中での歴首恒例の元旦四方拝はいつどのような経緯で成立し、時代の推移とともに変容したのだろうか。四方拝の格段の所作にみられる史的要素を個別に考察しつつ、起源とされる皇極紀の意義を検討する。観象授時権の形成発展がみられる天武・持統紀の天皇祭祀における先帝意識・祭祀・忌日を検討することで、年中行事発生の根源的事象の一隅を照らすことを試みた。

Table of Contents

  • 第１章　元旦四方拝の祭儀構成に関する継続と変容（古代の信仰と祭儀；成立説の史的展開；近世以降の四方拝；明治初年の四方拝祭儀の改廃について）
  • 第２章　『内裏儀式』と『日本書紀』（藤原京跡呪符木簡と元旦四方拝の成立；持続・文武朝の山陵祭祀と国忌）
  • 第３章　皇極紀における神と災異（皇極紀と讖緯思想—童謡および災異について；古代の神と虫—常世神の神性について）
  • 第４章　暦日意識の発生と宮廷儀礼（暦と観象授時権の成立；神道説と『五行大義』；国忌の成立と省除）
  • 第５章　天武・持統朝の祭祀と神話化（皇極朝と天武朝の祈雨について—天武朝の四方観と祭祀・行事；「御諸山の上に坐す神」と古代三輪山信仰；『日本書紀』の女帝と皇祖神）

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