自由の命運 : 国家、社会、そして狭い回廊
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自由の命運 : 国家、社会、そして狭い回廊
早川書房, 2020.1
- 上
- 下
- タイトル別名
-
The narrow corridor : states, societies, and the fate of liberty
自由の命運 : 国家社会そして狭い回廊
- タイトル読み
-
ジユウ ノ メイウン : コッカ、シャカイ、ソシテ セマイ カイロウ
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注記
原著(Penguin Press, 2019)の全訳
参考文献: 下: p422-454
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784152099105
内容説明
自由の命運を握る「狭い回廊」とは?ノーベル経済学賞の歴代受賞者が称賛する必読の書。ポピュリズムの伸張や専制国家の台頭により、世界各地で脅かされている「自由」。この権利を勝ち取り、経済的な繁栄を成し遂げた国々が、人類史上まれなのはなぜか?繁栄の前提条件となる個人の自由と安全は、強力な国家=「リヴァイアサン」なしにはあり得ない。しかし国家が強くなりすぎれば「専横のリヴァイアサン」(独裁国家)が生まれ、逆に弱すぎれば「不在のリヴァイアサン」(無政府状態)に堕してしまう。専横と不在のふたつのリヴァイアサンに挟まれた「狭い回廊」に入り、国家と社会のせめぎ合いをへて「足枷のリヴァイアサン」を生み出した国だけが、自由と繁栄を維持できるのだ。では、その道筋とは?内戦下のシリアから、古代ギリシア、建国期のアメリカ合衆国、現代中国まで、古今東西の豊富な歴史研究をもとに、ますます貴重になりつつある自由を保ち、「狭い回廊」内に留まる方策を論じる。世界的ベストセラーとなった前著『国家はなぜ衰退するのか』をしのぐ傑作。
目次
- 第1章 歴史はどのようにして終わるのか?
- 第2章 赤の女王
- 第3章 力への意志
- 第4章 回廊の外の経済
- 第5章 善政の寓意
- 第6章 ヨーロッパのハサミ
- 第7章 天命
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784152099112
内容説明
“フィナンシャル・タイムズ”“カーカス・レビュー”年間ベストブック!名著『国家はなぜ衰退するのか』をしのぐ傑作。自由の命運を左右する「狭い回廊」への道は一様ではなく、またそこに留まるのも容易ではない。成長著しい中国の繁栄に潜む罠、世界最大の民主主義国と言われながら、カースト制度という見えない「規範の檻」に縛られたインド、アメリカ合衆国のアンバランスな発展の功罪、南米やアフリカの能力を欠いた「張り子のリヴァイアサン」たち、「足枷のリヴァイアサン」が制御不能に陥ったナチス・ドイツと現代のポピュリズム運動との連続性、幅広い連合の形成によって「狭い回廊」内への移行に成功した日本や南アフリカと、失敗したトルコやジンバブエ—。さまざまな歴史の教訓から浮かび上がるリヴァイアサンの統御法と回廊内に留まるすべとは?ノーベル経済学賞の受賞が有力視される経済学者と気鋭の政治学者が20年におよぶ研究をもとに贈る渾身の書。
目次
- 第8章 壊れた赤の女王
- 第9章 悪魔は細部に宿る
- 第10章 ファーガソンはどうなってしまったのか?
- 第11章 張り子のリヴァイアサン
- 第12章 ワッハーブの子どもたち
- 第13章 制御不能な赤の女王
- 第14章 回廊のなかへ
- 第15章 リヴァイアサンとともに生きる
「BOOKデータベース」 より