ヘーゲル弁証法とレーニンの哲学的両義性 : 西欧マルクス主義への可能性の探求

書誌事項

ヘーゲル弁証法とレーニンの哲学的両義性 : 西欧マルクス主義への可能性の探求

ケヴィン・アンダーソン著 ; 小原耕一, 竹下睿騏, 高屋正一訳

社会評論社, 2020.1

タイトル別名

Lenin, Hegel, and Western Marxism : a critical study

タイトル読み

ヘーゲル ベンショウホウ ト レーニン ノ テツガクテキ リョウギセイ : セイオウ マルクス シュギ エノ カノウセイ ノ タンキュウ

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注記

精選文献目録: p449-456

内容説明・目次

内容説明

1914年、世界危機に直面したレーニンは、ヘーゲル哲学の再検討をとおして、新たな革命理論を確立する。本書はレーニンのその思想的転換を検証し、現代的意義を問う。1914年以後、レーニンのヘーゲルに関する研究は、帝国主義、民族解放、国家と革命という直面する政治的・経済的な諸課題を解明するための哲学的根拠であった。その「ヘーゲル・ノート」「戦闘的唯物論の意義」は、ジェルジ・ルカーチからアンリ・ルフェーヴルへ、そしてラーヤ・ドゥナイェフスカヤからルチオ・コレッティおよびルイ・アルチュセールへと西欧におけるマルクス主義理論家の多くに、重要な影響を及ぼした。著者によるこの「新しいレーニン像」の解明は、岐路にたつ現代世界の変革に向けて、マルクス主義の再生への貴重な思想的提起である。

目次

  • 第1部 ヘーゲルと弁証法に関するレーニン(1914年の世界マルクス主義の危機とレーニンのヘーゲル研究への没頭;有(存在)と本質についてのヘーゲル概念に関するレーニンの所見;主観的論理学:レーニンの1914年ヘーゲル研究の核心;レーニンの弁証法論議(1915‐23年):両義的で隠し立てするヘーゲル主義)
  • 第2部 レーニンと革命の弁証法1914‐23年(帝国主義と主体性の新しい諸形態:民族解放の諸運動;国家と革命:主体、草の根民主主義、そして官僚制批判)
  • 第3部 レーニン、ヘーゲルおよび西欧マルクス主義(1920年代から1953年まで:ルカーチ、ルフェーヴル、ジョンソン—フォレスト・グループ;1954年から現代まで:ルフェーブル、コレッティ、アルチュセール、そしてドゥナイェフスカヤ)
  • 結論:レーニンの逆説的な遺産
  • 付録 ヘーゲルと社会理論の興隆について:ヘルベルト・マルクーゼ『理性と革命』の50年後の批判的評価

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB29622557
  • ISBN
    • 9784784515783
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    eng
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    72, 473p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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