「駅の子」の闘い : 戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史
著者
書誌事項
「駅の子」の闘い : 戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史
(幻冬舎新書, な-26-1,
幻冬舎, 2020.1
- タイトル別名
-
駅の子の闘い : 戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史
- タイトル読み
-
「エキ ノ コ」ノ タタカイ : センソウ コジタチ ノ ウズモレテ キタ センゴシ
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注記
参考文献: p258-259
内容説明・目次
内容説明
戦争で親を失い路上生活を強いられ、「駅の子」「浮浪児」などと呼ばれた戦争孤児。飢えと寒さ。物乞いや盗み。戦争が終わってから始まった闘いの日々。しかし、国も周囲の大人たちも彼らを放置し、やがては彼らを蔑み、排除するようになっていった。「過去を知られたら差別される」「思い出したくない」と口を閉ざしてきた「駅の子」たちが、80歳を過ぎて、初めてその体験を語り始めた。「二度と戦争を起こしてほしくない」という思いを託して—戦後史の空白に迫り大きな反響を呼んだNHKスペシャル、待望の書籍化。
目次
- プロローグ—たった70年前、ここに孤児たちがいた
- 第1部 戦争が終わって闘いが始まった—焼け野原に放置された「駅の子」(神戸空襲で「駅の子」になった—内藤博一さん;上野駅で見た地獄—金子トミさん;孤児の保護施設・板橋養育院の悲劇;学童疎開の犠牲者—渡辺喜太郎さん;引き揚げ孤児の悲劇—瀬川陽子さん;路上生活で視力も失う—小倉勇さん;「戦争孤児」の保護を後回しにした国;奮闘した民間の保護施設—1000人の子どもを保護した愛児の家;「靖国の遺児」と呼ばれた子どもたち)
- 第2部 嫌われていった「駅の子」—復興から取り残され、やがて忘れられ(対策を指示したGHQ;始まった強制収容「狩り込み」;檻に閉じ込められた戦争孤児—伊藤幸男さん;復興から取り残されていく「駅の子」;路上で野良犬のように扱われる—山田清一郎さん;社会に逆らって生きると決めた—小倉勇さん;転落していった子どもたち;日本を去った戦争孤児—伊藤幸男さん;「駅の子」たちのいま)
- エピローグ—取材を終えて
「BOOKデータベース」 より