「色盲」と近代 : 十九世紀における色彩秩序の再編成

書誌事項

「色盲」と近代 : 十九世紀における色彩秩序の再編成

馬場靖人著

(視覚文化叢書, 6)

青弓社, 2020.2

タイトル別名

Le daltonisme et la modernité

世界の色を塗りかえる : 知覚と言語の〈色盲〉近代史

色盲と近代 : 十九世紀における色彩秩序の再編成

タイトル読み

シキモウ ト キンダイ : ジュウキュウセイキ ニオケル シキサイ チツジョ ノ サイヘンセイ

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注記

博士学位請求論文「世界の色を塗りかえる : 知覚と言語の<色盲>近代史」(早稲田大学, 2017年提出)に大幅な修正を加えたもの

参考文献一覧: p297-306

内容説明・目次

内容説明

“色盲”はいつから「病」や「異常」や「障害」になったのか、どのようにして「排除」や「治療」や「規律」の対象になったのか—。十八世紀末から十九世紀末までのヨーロッパと二十世紀前半の日本の知の古層に分け入り、近代的な“色盲”概念の系譜をたどる。

目次

  • 視覚玩具としての石原表—色盲の両義性
  • 第1部 「青」の時代—色盲の前近代(ジョン・ドルトンの「青」—色盲者の言語の発明;ゲーテの「青」—色盲者の色世界の可視化;シャルル・メリヨンの“青”—色盲者の記憶の寓意)
  • 第2部 十九世紀における色彩秩序の再編成—知覚と言語の弁証法(色盲の「名」をめぐる論争—DaltonismeとColour Blindness;ショーペンハウアーにおけるカント哲学の生理学化—「経験的=超越論的二重体」としての色盲者の誕生;ヘルムホルツ対ヘリング—生理学的な「原色」の探究;ラーゲルルンダ列車事故の衝撃—ホルムグレンの方法をめぐって;カント主義の哲学者としてのシュティリング—知覚と言語の対立から仮性同色表へ)
  • 第3部 石原表と「近代」のほころび(石原忍体制の成立—戦時科学と色盲;いかにして色盲を「治療」するか—「補正練習法」と規律の技法;石原表のゲシュタルト崩壊—石原体制の内破)
  • 色盲者の言葉を取り戻すために

「BOOKデータベース」 より

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