中世日本の王権神話

書誌事項

中世日本の王権神話

阿部泰郎著

名古屋大学出版会, 2020.2

タイトル読み

チュウセイ ニホン ノ オウケン シンワ

内容説明・目次

内容説明

天皇の即位儀礼から、武家の始祖伝承まで。龍や狐、海人や童子、神仏や魔王が躍動し、神器や国土の由来を説く物語たち—。中世の権力は、自らの「正統」を示す数多の縁起説話によって支えられていた。即位法にまつわる宗教テクストや幸若舞などの芸能から豊かな王権神話の水脈を探る、永年の探究の到達点。

目次

  • 中世王権神話テクストの諸位相
  • 第1部 儀礼と王権—即位潅頂と即位法(宝珠と王権—中世王権と密教儀礼;慈円と王権—中世王権神話をうみだす主体;慈童の誕生—天台即位法の成立をめぐって)
  • 第2部 芸能と王権—舞曲の世界から(辰狐と王権—『入鹿』の成立;海人と王権—『大織冠』の成立;八幡縁起の系譜—『百合若大臣』の世界から)
  • 第3部 歴史と王権—変貌する日本紀(中世日本紀と王権—即位法と三種神器説をめぐって;日本紀の再創造—『春秋暦』から『秋津嶋物語』へ;魔王との契約—第六天魔王神話の文脈)
  • 中世王権神話の水脈

「BOOKデータベース」 より

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