東ヒマラヤ : 都市なき豊かさの文明

書誌事項

東ヒマラヤ : 都市なき豊かさの文明

安藤和雄編著

(環境人間学と地域)

京都大学学術出版会, 2020.3

タイトル別名

East Himalaya

タイトル読み

ヒガシヒマラヤ : トシ ナキ ユタカサ ノ ブンメイ

大学図書館所蔵 件 / 76

この図書・雑誌をさがす

注記

文献一覧: p493-523

内容説明・目次

内容説明

アジアの高地は、中国やインドの低地からの文明的干渉に対抗し、取り入れるべきものは取り入れながら高地の風土に応じた生業を発展させる一方で、独自の社会文化を築いている。高所特有の環境に移動し適応してきた人々の、自然利用と精神世界の特徴をあぶり出し、そこに「文明」と呼びうる制度を見る。世界の高地社会研究に資するとともに、あまたある文明論に一石を投じ、温帯・低地世界中心の文明観の問題点に鋭く迫る。

目次

  • 高地文明論と農村文明論—東部ヒマラヤでの地域研究が目指すもの
  • 第1部 生業—農耕、牧畜と生態環境(「高地文明」としての東ヒマラヤ—農耕からの視点;高所ヒマラヤの地勢的特徴と現代—自然災害問題から考える;ミタンの利用と高所世界—ブータンの交雑家畜の遺伝学研究から;焼畑から換金作物へ,そして…—東ブータン村落の農業と現状)
  • 第2部 身体—食文化と医学的特徴(健康と高地文明—ディランの医療事情とライフスタイルの変容;ビレッジヘルスワーカーたち—ブータン王国における村の保健管理の担い手;モンパ族の食事—ルブラン村に暮らす牧民の栄養調査から;高地生活習慣病モデルからみたモンパの高齢者)
  • 第3部 精神—高所の宗教文化(モンユルの仏教—チベット仏教圏の中のアルナーチャル・プラデーシュ州西部;「森のチベット」における自然信仰の聖地;モンパ民族地域に見られる「悪霊」と儀式;焼畑耕作と在来信仰)
  • 第4部 近代—土地利用、グローバリズムと変容(陸封された地域の「解放」;東ヒマラヤの植生に刻まれた歴史;東部ヒマラヤにおける土地開発史;ブータン極東部の牧民社会とその変化;西南シルクロードと焼畑的水田稲作からひもとくヒマラヤ東部—3次元的な地域体系研究の端緒として)
  • 終章に代えて 西南シルクロードと焼畑的水田稲作からひもとくヒマラヤ東部—3次元的な地域体系研究の端緒として

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ