未完の聖地 : 景福宮宮域再編事業の100年

書誌事項

未完の聖地 : 景福宮宮域再編事業の100年

宮﨑涼子著

(プリミエ・コレクション, 106)

京都大学学術出版会, 2020.3

タイトル別名

Unfinished sanctuary : one hundred years of managing and planning the grounds of Gyeongbokgung Palace

未完の聖地 : 景福宮 : 宮域再編事業の100年

タイトル読み

ミカン ノ セイチ : キョンボックン キュウイキ サイヘン ジギョウ ノ 100ネン

注記

欧文タイトルは英文要旨による

博士学位論文「日本統治時代の景福宮域再編事業 : 公園化計画および公開状況の変遷を中心として」 (京都大学, 2018年提出) をもとに加筆・修正したもの

内容説明・目次

内容説明

朝鮮王朝の宮城であった景福宮は、民族の“聖域”である。しかし総督府は、それを旧権力の遺物として扱い、植民地支配の象徴として再編しようとした。だがその風致に注目した京城市民達は、景観の保全を求める。解放後、軍事政権は、今度は新権力の象徴として整備を進めたが、民主化とともに民族精神の象徴すなわち“新たな聖域”と見做されるようになる。王朝の府の数奇な運命を、資料と図面から解き明かす。

目次

  • 第1章 韓国併合と景福宮—近代日本の歴史的建造物・文化財概念と「聖地」の処遇‐朝鮮王朝末期から1920年代前半期まで
  • 第2章 「京城都市構想図」と景福宮域再編計画案
  • 第3章 1910年代前半期の景福宮域再編計画案の推移
  • 第4章 1920年代前半期以降の景福宮域公園化計画および官邸・官舎建設計画の展開
  • 第5章 1920年代中頃以降の宮城北エリアの変化
  • 第6章 1920年代中頃以降の新庁舎エリアおよび博物館エリア—観光化とスポーツ利用
  • 終論 「聖域の大衆化」と政治的統合の象徴としての再編

「BOOKデータベース」 より

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