書誌事項

東欧文学の多言語的トポス

井上暁子編 ; 三谷研爾 [ほか] 執筆

水声社, 2020.3

タイトル読み

トウオウ ブンガク ノ タゲンゴテキ トポス

大学図書館所蔵 件 / 42

この図書・雑誌をさがす

注記

2018年10月に東京大学で開かれた国内シンポジウム「東欧文学の多言語的トポス : 複数言語使用地域の創作をめぐる求心力と遠心力」で行われた報告に加筆・修正を加えたもの

その他の執筆者: 阿部賢一, 藤田恭子, 越野剛, 井上暁子

内容説明・目次

内容説明

生々流転する東欧言語文化の動態を捉える。“文化的後進地”のイメージ、多様性を包摂する“中欧”の構想、一方での近年の民族主義の台頭—“東欧”の相貌は変転を続けてきた。その内側では多様な言語と文化の交錯、衝突が、さらなる小さな“中心”と“辺境”の記述を生起させる。本書では、地域文学史の記述、および文学作品中の周縁地域・言語の描写の分析を通じて、“中心”と“周縁”が転覆を繰り返す場所=“東欧”、その文学が秘めるダイナミズムに肉薄する。

目次

  • 1 地域文学史の記述(ボヘミアとプラハのあいだ—多言語地域におけるドイツ文学史記述をめぐって;ボヘミアにおける文学史の系譜—フェリクス・ヴォジチカの「文学史」論をめぐって)
  • 2 『中心/周縁』モデルを超えて(「周縁」と「カノン」—ルーマニア領ブコヴィナのユダヤ系ドイツ語詩人たちとゲーテ;ロシア極東とベラルーシにおける中華街のイメージの比較と流通;文学作品と流通をめぐる政治と文化の力学—二十世紀のドイツ語文学とポーランド語文学からみる上シレジアのイメージ)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ