日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? : 結婚・出産が回避される本当の原因

書誌事項

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? : 結婚・出産が回避される本当の原因

山田昌弘著

(光文社新書, 1067)

光文社, 2020.5

タイトル別名

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか : 結婚出産が回避される本当の原因

タイトル読み

ニホン ノ ショウシカ タイサク ワ ナゼ シッパイ シタノカ : ケッコン シュッサン ガ カイヒ サレル ホントウ ノ ゲンイン

注記

主要参考文献: p193-195

内容説明・目次

内容説明

「1.57ショック」(1990年)から30年もの間、出生率が低迷している日本。当然の結果として、21世紀に入り人口減少が始まっている。欧米人からは「なぜ日本は少子化対策をしてこなかったのか」と驚かれる。一方、アジアの国々の人からは「日本のようにならないためにはどうすればよいか」と聞かれる。日本を反面教師としようとしているのである。家族社会学者である著者は、日本の少子化対策が事実上失敗に終わっているのは、未婚者の心と現実に寄り添った調査、分析、政策提言ができていなかったからだと考える。具体的には、欧米に固有の慣習や価値意識をモデルの前提にし、日本人に特徴的な傾向・意識、そして経済状況の変化を考慮しなかったのである。本書では失敗の原因を分析・総括するとともに、日本特有の状況に沿った対策は可能なのかをさぐる。

目次

  • はじめに—「子どもにつらい思いをさせたくない」日本人
  • 第1章 日本の少子化対策の失敗
  • 第2章 日本の「少子化対策失敗」の理由
  • 第3章 少子化対策における「欧米中心主義的発想」の陥穽
  • 第4章 「リスク回避」と「世間体重視」の日本社会—日本人特有の価値意識をさぐる
  • 第5章 日本で、有効な少子化対策はできるのか

「BOOKデータベース」 より

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