書誌事項

近世都市芝居事情

阪口弘之著

(古浄瑠璃・説経研究 : 近世初期芸能事情, 下巻)

和泉書院, 2020.5

タイトル読み

キンセイ トシ シバイ ジジョウ

内容説明・目次

内容説明

上方・江戸の東西演劇界の幅広い交流の具体的様相や、出版書肆を巻き込んでの道頓堀興行界の戦略的な動向、それに牽引される義太夫や近松らの境涯、更にその作品定位や正本刊行事情をめぐってと、しなやかで幅広い新知見が、斯界の研究水準をまだ見ぬ高みへと導く。

目次

  • 第1篇(金平浄瑠璃のはじまり—『きそ物かたり』の周辺;金平浄瑠璃と東西交流—丹波少掾・播磨掾・出羽掾;寛文期江戸浄瑠璃と東西書肆—襲用・改変の諸相;『清盛物語』の構想—江戸の山本九兵衛板)
  • 第2篇(軍記読物浄瑠璃の成立—浄瑠璃と草子本;伊藤出羽掾と出羽座をめぐる人々;山本角太夫と愁嘆表現;延宝期四条河原の芝居景観—四条河原図巻詞書をめぐって)
  • 第3篇(井上播磨掾から清水理太夫へ—「日本王代記」をめぐって;近世道頓堀芝居事情—近松・義太夫・出雲;道頓堀興行界の戦略—竹本義太夫をめぐって;「用明天王職人鑑」三段目演出をめぐって—仮屋芝居「用明天王鐘入の段」から見えるもの;大阪新田開発者の一側面—北村六右衛門の道頓堀進出)
  • 第4篇(『滝口横笛紅葉之遊覧』とその周辺—近松存疑作試論;『鳥羽恋塚物語』初演時テキスト;難波規明太夫の一正本—『兼平』;元禄期淡路操芝居の地方興行—『芝居根元記』をめぐって;浄瑠璃本板株移譲顛末覚書—伏見屋と紙屋、加島屋)
  • 第5篇(土佐少掾段物集と抜本—『建武軍記』を紹介しながら;佐渡七太夫と武蔵権太夫—説経段物集を紹介しながら)
  • 付篇(元禄上方歌舞伎界の交流—『日本女護島』からみえるもの;享保五年京都二の替り狂言本—自笑と其磧)

「BOOKデータベース」 より

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