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陶酔映像論

伊藤俊治著

青土社, 2020.6

タイトル読み

トウスイ エイゾウロン

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内容説明・目次

内容説明

映像という闇の中の光芒に、忘れがたい陶酔の記憶を探る。日常の制約から解放されたエクスタシー・忘我にあっては、理知的であるよりも、事物の核心が直截・明快に見えているのではないか。映画の未来をゴダールは生き、リーフェンシュタールは肉体の美と生命力を謳い、抑圧された性の解放を戦うクローネンバーグ。さらに精霊と死者の世界に彷徨うアピチャッポン、小津安二郎サイレントの究極の大胆さ—。エクスタシー体験が、底知れぬ真実の深みを垣間見せる。全く斬新で画期的な映像・認識論。

目次

  • 1 来たるべき映像のために/絵画・写真・映画(映画の未来の陶酔のために—ジャン=リュック・ゴダール「イメージの本」;逃げ去る映画/新しい記憶—ジャン=リュック・ゴダール「勝手に逃げろ/人生」;光と瞬間の奇跡—ピクチャーからモーションピクチャーへ)
  • 2 聖性を呼ぶ(オリンピアの身体—レニ・リーフェンシュタールの映像身体;身体、影の詰まった袋—ルイス・ブニュエル「忘れられた人々」を呼びさます;肉体の抑圧と再帰する性の欲望—デイヴィッド・クローネンバーグ論)
  • 3 愛するエスノグラフィ(陶酔する映像—マヤ・デーレン「神聖騎士」を中心に;感覚民族誌と世界霊—ハーバード大学感覚民族誌学研究所「リヴァイアサン」から「カニバ」へ;シネトランスの彼方へ—ジャン・ルーシュの憑依儀礼映像を中心に)
  • 4 転生する記憶(転生と精霊—アピチャッポン・ウィーラセタクンの映像芸術;イメージの山へ—フィオナ・タン「アセント」;旋回する想起—ビル・ビオラの踊る知覚映像)
  • 5 陶酔のドキュマン(夜汽車のメタモルフォーゼ—一九三〇年代の小津安二郎;サイレント・デスマスク—「非常線の女」における小津安二郎の写真/映画;閃光/記憶と忘却—ジョシュア・オッペンハイマー「アクト・オブ・キリング」から「ルック・オブ・サイレンス」へ;“陶酔の真実”を求めて—ヴェルナー・ヘルツォークの不思議な旅)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB30992917
  • ISBN
    • 9784791772810
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    366p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
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