朝鮮王朝の貧困政策 : 日中韓比較研究の視点から

書誌事項

朝鮮王朝の貧困政策 : 日中韓比較研究の視点から

朴光駿著

明石書店, 2020.5

タイトル読み

チョウセン オウチョウ ノ ヒンコン セイサク : ニッチュウカン ヒカク ケンキュウ ノ シテン カラ

注記

朝鮮王朝の貧困政策を予防的貧困政策、事後的貧困政策、貧困児童保護政策の3つに分けて分析。それぞれの内容と特質を、同時期における中国・江戸日本との比較の観点から論じる。

文献:p476〜490

内容説明・目次

内容説明

18世紀中半に製作された「海東地図」の「京都五部」の一部分。漢城府=現・ソウル市の五か所に設置された官庁を示したもの。ソウル大学校奎章閣所蔵。地図のいくつかの場所には、本書のテーマの1つである倉がさまざまな名称で表記されている。その中で、貧困政策と直に関わっているのは、都心から近いところ、今の平倉洞にある宣恵倉である。平倉洞という名は常平倉に因んであるといわれる。宣恵庁は常平庁の後身であり、17世紀末には救貧事業を管掌する賑恤庁をその管轄下においていた。

目次

  • 第1部 東アジア貧困政策の歴史比較へのアプローチ(朝鮮王朝貧困政策へのアプローチ;東アジア比較社会政策史の観点からみた朝鮮王朝システム—韓国社会政策の歴史文化的遺産)
  • 第2部 朝鮮王朝の貧困政策(貧困の規模と救貧制度の概観;予防的貧困政策—還穀制度を中心に;事後的貧困政策—賑恤政策;貧困児童保護政策)
  • 第3部 比較社会政策史への問いと事例研究(大規模な倉制度は貧困観にどのような影響を残したのか;概念を明確にするための歴史研究—「家族主義」の歴史的起源)
  • 朝鮮王朝貧困政策の特徴とその論点

「BOOKデータベース」 より

詳細情報
ページトップへ