エリザベス・ボウエン : 二十世紀の深部をとらえる文学

Bibliographic Information

エリザベス・ボウエン : 二十世紀の深部をとらえる文学

エリザベス・ボウエン研究会編

彩流社, 2020.7

Other Title

Elizabeth Bowen

エリザベスボウエン : 二十世紀の深部をとらえる文学

Title Transcription

エリザベス ボウエン : ニジュッセイキ ノ シンブ オ トラエル ブンガク

Note

20世紀英国文壇の重鎮、エリザベス・ボウエン。イギリス伝統の風習喜劇に、実存主義的視点を持ち込んだボウエン文学の稀有な魅力に迫り、その全容の研究成果を問う。

人名・作品名索引: 巻末p5-12

事項索引: 巻末p13-15

参考文献: 各章末

Contents of Works
  • ボウエンの文学的評価の変遷と現状 : ボウエンという遠雷 / 太田良子 [著]
  • ボウエンにとっての場所とアイデンティティ : 文学的ヴィジョンの核心 / 木村正俊 [著]
  • アングロ・アイリッシュとしてのボウエンの源流 : 『七たびの冬』にみる自我の形成 / 米山優子 [著]
  • 「熱気 (ヒート)」から「残骸 (リメインズ)」へ : ボウエンの『日ざかり』とイシグロの『日の名残り』に見る冷戦構造 / 小室龍之介 [著]
  • ボウエンと乱舞する怪奇幻想の世界 : そのゴシック小説の水脈を探る / 立野晴子 [著]
  • ボウエン文学の土壌としての少女領域 : 『エヴァ・トラウト--移りゆく風景』を中心にして / 伊藤節 [著]
  • 〈もの〉は語る : 人・家・自然が生み出す詩的でない言葉 / 杉本久美子 [著]
  • 語られない過去をめぐって : 『心の死』におけるゆがんだ世界、ゆがめられた心 / 渡部佐代子 [著]
  • 『日ざかり』における饒舌と寡黙 : アンチロマンス・アイデンティティ・戦争 / 窪田憲子 [著]
  • 虚構という孤独の言葉 : 『エヴァ・トラウト』における語りえない言葉を求めて / 丹治美那子 [著]
  • 〈どこにもない場所〉を生きる : 「あの薔薇を見てよ」における場所の狂い、ファンタジー、そして無 / 垣口由香 [著]
  • 時空間を飛翔する想像力 : 「幸せな秋の野原」を読み解く / 奥山礼子 [著]
  • 〈私〉が〈彼女〉になる時 : 「第三者の影」、「林檎の木」、「幻のコー」論 / 川嵜真智 [著]
  • 戦争のエピファニー : 「ラヴ・ストーリー 一九三九」、「幻のコー」を中心に / 太田良子 [著]
  • ロンドン空襲下のさまよえる孤独な魂 : ボウエンとグレアム・グリーンの短編を比較して / 甘濃夏実 [著]
  • ハーディを通して読むボウエン : 隠れた共通点を探って / 木梨由利 [著]
  • ボウエンのT・S・エリオットとの邂逅 : 私人、作家、書評家として / 松本真治 [著]
  • ボウエンが見た若い娘たち : 「現代娘であること」を読む / 田中慶子 [著]
Description and Table of Contents

Description

20世紀英国文壇の重鎮、エリザベス・ボウエン(1899〜1973)。二度の世界大戦を経験した20世紀にボウエンが見た荒廃と絶望は、今も終わりが見えない—イギリス伝統の風習喜劇に実存主義的視点を持ち込み、ゴーストに人間の心理の深奥をさぐらせるゴシック性。ボウエン文学の稀有な魅力に迫り、その全容の研究成果を問う。

Table of Contents

  • ボウエンの文学的評価の変遷と現状—ボウエンという遠雷
  • ボウエンにとっての場所とアイデンティティ—文学的ヴィジョンの核心
  • アングロ・アイリッシュとしてのボウエンの源流—『七たびの冬』にみる自我の形成
  • 「熱気」から「残骸」へ—ボウエンの『日ざかり』とイシグロの『日の名残り』に見る冷戦構造
  • ボウエンと乱舞する怪奇幻想の世界—そのゴシック小説の水脈を探る
  • ボウエン文学の土壌としての少女領域—『エヴァ・トラウト—移りゆく風景』を中心にして
  • “もの”は語る—人・家・自然が生み出す詩的でない言葉
  • 語られない過去をめぐって—『心の死』におけるゆがんだ世界、ゆがめられた心
  • 『日ざかり』における饒舌と寡黙—アンチロマンス・アイデンティティ・戦争
  • 虚構という孤独の言葉—『エヴァ・トラウト』における語りえない言葉を求めて
  • 〈どこにもない場所〉を生きる—「あの薔薇を見てよ」における場所の狂い、ファンタジー、そして無
  • 時空間を飛翔する想像力—「幸せな秋の野原」を読み解く
  • 〈私〉が〈彼女〉になる時—「第三者の影」、「林檎の木」、「幻のコー」論
  • 戦争のエピファニー—「ラヴ・ストーリー 一九三九」、「幻のコー」を中心に
  • ロンドン空襲下のさまよえる孤独な魂—ボウエンとグレアム・グリーンの短編を比較して
  • ハーディを通して読むボウエン—隠れた共通点を探って
  • ボウエンのT.S.エリオットとの邂逅—私人、作家、書評家として
  • ボウエンが見た若い娘たち—「現代娘であること」を読む

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