黒い雨に撃たれて : 二つの祖国を生きた日系人家族の物語
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黒い雨に撃たれて : 二つの祖国を生きた日系人家族の物語
慶應義塾大学出版会, 2020.7
- 下
- タイトル別名
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Midnight in broad daylight
- タイトル読み
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クロイ アメ ニ ウタレテ : フタツ ノ ソコク オ イキタ ニッケイジン カゾク ノ モノガタリ
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注記
原タイトル:Midnight in broad daylight
アメリカ陸軍兵試験に合格したハリーは、日本兵と対峙。赴任当初は差別を受けるが、実績を上げ、信頼を勝ちえていく。そんなハリーに、広島への原爆投下の一報が入り…。日米双方の市井の人々の経験をあざやかに描き出す。
内容説明・目次
内容説明
1942年収容所にいたハリーは、アメリカ陸軍情報部語学兵試験に合格し、翌43年夏には、第33歩兵師団付の語学兵として、ニューギニア戦線やフィリピン戦線に赴き、日本兵と対峙。赴任当初は、陸軍内で差別を受けるが、戦況が進むにつれ、日本軍から鹵獲した機密書類の翻訳や日本人捕虜の尋問の成功などの実績により、陸軍内での信頼を勝ちえていく。やがて、九州上陸作戦への従軍を聞かされていたハリーに、広島への原爆投下の一報が入る。日系二世が直面した強制収容、人種差別やアイデンティティ・シフト、米国に従軍した日系人の戦争協力、原爆投下によって壊滅的被害を受けた広島—。戦争に人生を翻弄された日米双方の市井の人々の経験を、あざやかな筆致で描き出す叙事詩。
目次
- 4 太平洋における戦い(初っ端から疑われる;タイプライターを持って前線へ;桜の季節も忘れて;ニューギニアに耐える;ピアスの執行猶予)
- 5 運命の日への序曲(サルミでの驚くべき遭遇;ジャングルでの遅々とした変化;赤紙;フィリピンでの極限状態;戦う兄弟;原子爆弾)
- 6 余波(ほろ苦い再会;心乱す一通の手紙;平和、そして贖罪)
- エピローグ ホノルルでの静穏な日々
「BOOKデータベース」 より