「学びあいの授業」実践史 : 大正・昭和前期の遺産

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「学びあいの授業」実践史 : 大正・昭和前期の遺産

豊田ひさき著

風媒社, 2020.7

Title Transcription

マナビアイ ノ ジュギョウ ジッセンシ : タイショウ ショウワ ゼンキ ノ イサン

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Note

清水甚吾の算術授業改革、峰地光重の郷土教育…。大正期と昭和前期の授業実践を収集・分析・整理。「学びあいの授業」「深い学び」の授業が、すでに大正・昭和前期の授業実践の中にみられる事実を明らかにする。

Contents of Works

  • 授業の中を覗く
  • 子どもは学ぶ主体・問う主体
  • 「子どもから」の授業実践
  • 清水甚吾の算術授業改革
  • 塩野直道の「尋常小学算術」
  • 生活綴方教師の授業改革

Description and Table of Contents

Description

「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改革のルーツを掘り起こす。「学びあいの授業」とは、授業で子ども同士が対話によって学びあうだけでなく、授業が本来の意味で主体的・対話的なものになるならば、小学校低学年の子どもからさえも教師は学ぶことができる、という意味での「学びあい」を含んでいる。このような子ども同士、そして教師も含めての「学びあいの授業」、すなわち「深い学び」の授業がすでに大正・昭和前期の授業実践の中に観られる事実を、明らかにした。

Table of Contents

  • 第1章 子どもは学ぶ主体・問う主体(形式主義の克服と自己活動の重視;子どもを学ぶ主体にする発問;授業は教師と子どもの協働作業;語りかけ問いかける;一斉教授批判;子どもの学習過程を尊重)
  • 第2章 「子どもから」の授業実践(子どもが求めるところを与える授業;独自学習と教師の指導性;尋1の指導は遊びの善導;学級で授業するということ)
  • 第3章 清水甚吾の算術授業改革(算術「黒表紙」教科書への批判;自ら進んで取り組む学び)
  • 第4章 塩野直道と「尋常小学算術」(「尋常小学算術」とカリキュラム開発;高木佐加枝による実験的授業の検討;清水甚吾の実践;国語読本「稲むらの火」)
  • 第5章 生活綴方教師の授業改革(東井義雄の算数;峰地光重の郷土教育;高麗小学校での実践;「土臭教育」の実践)

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