危険な人間の系譜 : 選別と排除の思想

書誌事項

危険な人間の系譜 : 選別と排除の思想

中谷陽二著

弘文堂, 2020.8

タイトル別名

危険な人間の系譜 : 選別と排除の思想

タイトル読み

キケンナ ニンゲン ノ ケイフ : センベツ ト ハイジョ ノ シソウ

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注記

参考文献: 巻末px-xxviii

内容説明・目次

内容説明

社会から排除される“危険な人間”はどのように創り出されたのか。19世紀末から20世紀初頭、科学と法の交錯から保安処分と優生学を軸とする“危険な人間”をめぐる議論が熱を帯びた。排除のための選別は科学の手に委ねられ、多くの一流の学者が犯罪対策と優生政策に関わり、多様な類型が考案された。生まれつきの犯罪者、変質者、社会敵対者、改善不能者、悪質遺伝者、お荷物人間、性癖犯罪者、そしてサイコパス。21世紀の今、装いを新たに“危険な人間”の言説が蘇ろうとしていないだろうか。

目次

  • 第1章 ロンブローゾと“生まれつきの犯罪者”
  • 第2章 “変質”と人類の危機
  • 第3章 科学の進歩と“社会敵対者”
  • 第4章 “無害化”という名の排除
  • 第5章 常習犯罪人法—一九三三年ドイツ
  • 第6章 優生学—ユートピアから絶滅へ
  • 第7章 障害者安楽死と精神医学者
  • 第8章 戦前日本の優生政策と“悪質遺伝”
  • 第9章 保安監置ルネッサンスと“性癖犯罪者”
  • 第10章 サイコパシーと“危険な脳”

「BOOKデータベース」 より

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