マクロ経済学の再構築 : ケインズとシュンペーター

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マクロ経済学の再構築 : ケインズとシュンペーター

吉川洋著

岩波書店, 2020.8

タイトル読み

マクロ ケイザイガク ノ サイコウチク : ケインズ ト シュンペーター

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注記

参考文献: p325-347

内容説明・目次

内容説明

経済危機に対して各国で採られている経済政策の多くは、ケインズ経済学が教える財政出動と金融緩和であり、ここ半世紀近く主流を占めている新古典派マクロ経済学、すなわち「ミクロ的基礎づけを有するマクロ経済学」が勧める政策ではない。なぜ現在のマクロ経済学は、現実の危機に無力なのか。それは、現実を直視せず、「数学的な知的遊戯」におぼれているからではないか。本書では、自然科学分野の一般的なツールである「統計物理学」に学び、経済学の巨星ケインズとシュンペーターの遺産を融合することで、現実の経済を解明し有効な処方箋を描くことのできる、マクロ経済学のあるべき姿を提示する。

目次

  • 第1章 標準的な「ミクロ的基礎づけ」はなぜ間違っているのか
  • 第2章 統計物理学の考え方とマクロ経済学
  • 第3章 ケインズ経済学のミクロ的基礎づけ—確率的マクロ均衡
  • 第4章 景気循環—有効需要の役割
  • 第5章 需要の飽和と経済成長—ケインズとシュンペーターの出会うところ
  • 第6章 物価と賃金
  • 第7章 金融市場/資産価格と実体経済
  • 第8章 結論—マクロ経済学のあるべき姿
  • 補論 先駆者たち

「BOOKデータベース」 より

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