ひきこもれ : ひとりの時間をもつということ

書誌事項

ひきこもれ : ひとりの時間をもつということ

吉本隆明著

(SB新書, 519)

SBクリエイティブ, 2020.9

タイトル読み

ヒキコモレ : ヒトリ ノ ジカン オ モツ ト イウ コト

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注記

初版:大和書房 2002年刊

「ひきこもり」はよくない。ひきこもっている奴は、なんとかして社会に引っ張り出したほうがいいという考えに、ぼくは到底賛同できない-。思想界の巨人・吉本隆明が、孤独、コミュ障、いじめ、才能について論じる。

内容説明・目次

内容説明

「ひきこもり」はよくない。ひきこもっている奴は、何とかして社会に引っ張り出したほうがいい。そうした考えに、ぼくは到底賛同することができません。世の中に出張っていくことがそんなにいいこととは、どうしても思えない。家に一人でこもって誰とも顔を合わせずに長い時間を過ごす。まわりからは一見無駄に見えるでしょうが、「分断されない、ひとまとまりの時間」をもつことがどんな職業にもかならず必要なのだとぼくは思います。

目次

  • 第1章 若者たちよ、ひきこもれ—コミュニケーション能力を過大視するな(時間をこま切れにされたら、人は何ものにもなることができない;「引き出し症候群」の素人はおっかない ほか)
  • 第2章 不登校について考える—「偽の厳粛さ」を子どもは見抜く(ひきこもりも不登校も病的な状態ではない;「偽の厳粛さ」に耐えられない子どもが不登校になる ほか)
  • 第3章 子どものいじめ、そして死について—「傷ついた親」が「傷つく子ども」をつくる(いじめる子どもと、いじめられる子どもどちらも心が傷ついている;いじめている子どもを叱っても何の解決にもならない ほか)
  • 第4章 ぼくもひきこもりだった—きらめく才能よりも、持続する力が大事(ひきこもっていることがマイナスにならない職業がいつか見つかる;ひきこもり性だったからものを書き始めた ほか)
  • 第5章 ひきこもりから社会が見える—ぼくがいま考えていること(君が代もインターナショナルも死ぬまで二度と歌わない;戦争で死んだ日本人を歴史から抹殺してはいけない ほか)

「BOOKデータベース」 より

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