私はゼブラ
著者
書誌事項
私はゼブラ
(ExLibris)
白水社, 2020.10
- タイトル別名
-
Call me Zebra
私はゼブラ
- タイトル読み
-
ワタクシ ワ ゼブラ
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内容説明・目次
内容説明
独学・反権力・無神論の三つの柱を掲げ、「文学以外の何ものをも愛してはならない」を家訓とするホッセイニ一族。その末裔として生まれたゼブラは、5歳のとき、サダム・フセインが仕掛けた戦争で混乱したイランを脱出する。途中、母が不慮の死を遂げると、彼女は心に空洞を抱え、父はますます文学に沈潜し娘を文学で武装させようとする。トルコ、スペインと亡命を重ね、最後に渡った“新世界”アメリカでも父娘に居場所はない。22歳になったゼブラは父の死で天涯孤独となり、一大決心をする—亡命生活で分裂した自己を取り戻すため、亡命の旅路を逆からたどり直そう、と。アメリカでの唯一の師の力添えで、ゼブラは“亡命の大旅行”をスタートする。バルセロナで彼女を出迎えたのは、イタリアから亡命してきた若き文献学者のルード・ベンボ。二人はすぐに惹かれ合うが、愛に臆病なゼブラは文学の鎧—過去の偉大な作家たちの言葉—で身を固め、ドン・キホーテのごとく不条理な奮闘を続ける…。
「BOOKデータベース」 より