「聖女」の誕生 : テューリンゲンの聖エリーザベトの列聖と崇敬

書誌事項

「聖女」の誕生 : テューリンゲンの聖エリーザベトの列聖と崇敬

三浦麻美著

八坂書房, 2020.10

タイトル別名

Birth of female saint : canonization and cult of St. Elisabeth of Thuringia

聖女の誕生 : テューリンゲンの聖エリーザベトの列聖と崇敬

タイトル読み

セイジョ ノ タンジョウ : テューリンゲン ノ セイ エリーザベト ノ レッセイ ト スウケイ

注記

欧文タイトルは標題紙裏より

学位論文「聖人崇敬と聖人伝から見る一三世紀 : テューリンゲンの聖エリーザベトをめぐって」(中央大学, 2012年度提出) に加筆修正を施し、史料の全訳を付して刊行したもの

清貧と隣人愛の実践者として中世から現代まで崇敬される聖エリーザベト。没後わずか4年で列聖されたその生涯と伝承の形成、背景にあった人々の生活と思想を明らかにする。13世紀末の「聖エリーザベト伝」全訳も併録。

参考文献: 巻末p48-63

収録内容
  • 序章
  • 聖エリーザベトの生涯と崇敬の始まり
  • 列聖審問と教皇クレゴリウス九世の意図
  • アポルダのディートリヒの生涯とその作品
  • 婚姻と忠誠
  • 財と施し
  • 「聖エリーザベト」の誕生
  • 終章
  • 一四世紀以降の聖エリーザベト崇敬
  • アポルダのディートリヒ『聖エリーザベト伝』全訳 / アポルダのディートリヒ著
内容説明・目次

内容説明

歌人たちの集う華やかな宮廷に嫁した王女が、信仰と慈善に身を捧げたのはなぜか?そして、若くして世を去った彼女が、没後わずか4年にして列聖されたのはなぜか?今なお絶大な人気を誇る聖人の生涯(1207‐1231)と、没後、列聖に至る過程をつぶさに検証、崇敬発展の背景にある聖俗諸勢力の思惑や、発足間もない教皇による列聖制度の詳細に光をあてる労作。アポルダのディートリヒ『聖エリーザベト伝』全訳を併録。

目次

  • 序章
  • 第1部 聖エリーザベトの列聖と崇敬(聖エリーザベトの生涯と崇敬の始まり;列聖審問と教皇グレゴリウス九世の意図)
  • 第2部 聖人伝の中のエリーザベト—ディートリヒ『聖エリーザベト伝』を中心に(アポルダのディートリヒの生涯とその作品;婚姻と忠誠—理想の妻と寡婦として;財と施し—新たなる清貧理念の登場;「聖エリーザベト」の誕生—『聖エリーザベト伝』に見る奇蹟・列聖・崇敬)
  • 終章
  • 補遺 一四世紀以降の聖エリーザベ崇敬
  • 付録 アポルダのディートリヒ『聖エリーザベト伝』全訳

「BOOKデータベース」 より

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