南朝研究の最前線 : ここまでわかった「建武政権」から後南朝まで
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書誌事項
南朝研究の最前線 : ここまでわかった「建武政権」から後南朝まで
(朝日文庫, [に16-2])
朝日新聞出版, 2020.11
- タイトル別名
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南朝研究の最前線 : ここまでわかった建武政権から後南朝まで
- タイトル読み
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ナンチョウ ケンキュウ ノ サイゼンセン : ココマデ ワカッタ ケンム セイケン カラ ゴナンチョウ マデ
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注記
監修: 日本史史料研究会
2016年7月、洋泉社より刊行されたものに加筆・修正したもの
シリーズ番号はブックジャケットによる
建武政権には多くの旧幕府の官僚が参加し、後醍醐天皇は武士たちに積極的に恩賞を与えた。南朝の政策も時代に即したものだった。では、なぜ後醍醐の「異形」性や建武政権・南朝の非現実性が定説化したのか? その核心に迫る。
関連年表: p339-345
主要参考文献: 各論末
収録内容
- 建武政権・南朝の実像を見極める : はじめに / 呉座勇一 [執筆]
- 朝廷は、後醍醐以前から改革に積極的だった! : 鎌倉時代後期の朝幕関係 / 中井裕子 [執筆]
- 「建武の新政」は、反動的なのか、進歩的なのか? : 建武政権の評価 / 亀田俊和 [執筆]
- 建武政権を支えた旧幕府の武家官僚たち : 建武政権の官僚 / 森幸夫 [執筆]
- 足利尊氏は「建武政権」に不満だったのか? : 後醍醐と尊氏の関係 / 細川重男 [執筆]
- 鎌倉幕府滅亡後も、戦いつづけた北条一族 : 北条氏と南朝 / 鈴木由美 [執筆]
- 新田義貞は、足利尊氏と並ぶ「源家嫡流」だったのか? : 新田氏と南朝 / 谷口雄太 [執筆]
- 北畠親房は、保守的な人物だったのか? : 北畠氏と南朝 / 大薮海 [執筆]
- 楠木正成は、本当に〈異端の武士〉だったのか? : 楠木氏と南朝 / 生駒孝臣 [執筆]
- 建武政権と南朝は、武士に冷淡だったのか? : 建武政権・南朝の恩賞政策 / 花田卓司 [執筆]
- 文書行政からみた〈南朝の忠臣〉は誰か? : 南朝に仕えた廷臣たち / 杉山巖 [執筆]
- 後醍醐は、本当に〈異形〉の天皇だったのか? : 中世の宗教と王権 / 大塚紀弘 [執筆]
- 鎌倉府と「南朝方」の対立関係は、本当にあったのか? : 関東・奥羽情勢と南北朝内乱 / 石橋一展 [執筆]
- 「征西将軍府」は、独立王国を目指していたのか? : 南朝と九州 / 三浦龍昭 [執筆]
- 「後南朝」の再興運動を利用した勢力とは? : 南北朝合一と、その後 / 久保木圭一 [執筆]
- 戦前の南北朝時代研究と皇国史観 : 平泉澄と史学研究 / 生駒哲郎 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
従来、史料の乏しい建武政権・南朝だったが、近年の研究で、その実態が解明されつつある。前後の時代の政権と隔絶した、特異で非現実的な政権ではなかったことが明らかになってきた。16人の気鋭の研究者たちが建武政権・南朝の先進性、合理性、現実性を解き明かす。
目次
- 第1部 建武政権とは何だったのか(鎌倉時代後期の朝幕関係—朝廷は、後醍醐以前から改革に積極的だった!;建武政権の評価—「建武の新政」は、反動的なのか、進歩的なのか?;建武政権の官僚—建武政権を支えた旧幕府の武家官僚たち;後醍醐と尊氏の関係—足利尊氏は「建武政権」に不満だったのか?)
- 第2部 南朝に仕えた武将たち(北条氏と南朝—鎌倉幕府滅亡後も、戦いつづけた北条一族;新田氏と南朝—新田義貞は、足利尊氏と並ぶ「源家嫡流」だったのか?;北畠氏と南朝—北畠親房は、保守的な人物だったのか?;楠木氏と南朝—楠木正成は、本当に“異端の武士”だったのか?)
- 第3部 建武政権・南朝の政策と人材(建武政権・南朝の恩賞政策—建武政権と南朝は、武士に冷淡だったのか?;南朝に仕えた延臣たち—文書行政からみた“南朝の忠臣”は誰か?;中世の宗教と主権—後醍醐は、本当に“異形”の天皇だったのか?)
- 第4部 南朝のその後(関東・奥羽情勢と南北朝内乱—鎌倉府と「南朝方」の対立関係は、本当にあったのか?;南朝と九州—「征西将軍府」は、独立王国を目指していたのか?;南北朝合一と、その後—「後南朝」の再興運動を利用した勢力とは?;平泉澄と史学研究—戦前の南北朝時代研究と皇国史観)
「BOOKデータベース」 より