中国の国内移動 : 内なる他者との邂逅
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中国の国内移動 : 内なる他者との邂逅
京都大学学術出版会, 2020.12
- タイトル読み
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チュウゴク ノ コクナイ イドウ : ウチナル タシャ トノ カイコウ
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注記
参考文献: 各章末
収録内容
- 国内移動をいま論じる意味 / 川口幸大, 堀江未央著
- あんたがおれの百度だ / 川口幸大著
- 都市を出る人、都市に来る人・戻る人 / 稲澤努著
- 出稼ぎ先は「小さな国連」 / 奈良雅史著
- 移動の危険に対処する呪術 / 堀江未央著
- 移動が生み出すトランス・エスニックな子ども服 / 宮脇千絵著
- 出稼ぎに行くのは甲斐性のない人 / 包双月著
- 君たちは何をしている人なのか? / 黄潔著
- 移りゆく「辺境」イメージ / 孫潔著
- 「境界越しの邂逅」の持つ可能性 / 堀江未央著
内容説明・目次
内容説明
2019年の世界全体の国際移民は2億2700万人、それに対して、中国の国内を移動する流動人口は2億4400万人に及ぶという。改革開放と一帯一路政策のもと、いまや世界中を足しても及ばないほどの人口流動が、中国では起こっている。しかも、戸籍による居住地の固定という、本来人口移動を抑止する制度はそのままに、である。いわば人々の「境界越しの」出逢いが、次なるどのような社会を生み出すのか?定量的には捉えにくい、巨大な国内人口移動の様相に、気鋭の文化人類学者が迫る。
目次
- 国内移動をいま論じる意味—中国と日本
- 第1部 移動が生んだコンタクト・ゾーンにおける社会関係とはいかなるものか(あんたがおれの百度だ—珠江デルタの「本地人」と「外地人」;都市を出る人、都市に来る人・戻る人—広東省の地方都市〓尾の事例から;出稼ぎ先は「小さな国連」—浙江省義烏市に暮らすムスリムたち)
- 第2部 移動は何を広め流行らせているか(移動の危険に対処する呪術—雲南ラフの男たちと出稼ぎ;移動が生み出すトランス・エスニックな子ども服—雲南省から貴州省へ流通するモン/ミャオ族衣装と民族間関係)
- 第3部 移動によってエスニシティと他者像はいかに再編されているか(出稼ぎに行くのは甲斐性のない人—モンゴル人の移動と生活基盤;「君たちは何をしている人なのか?」—広西三江県におけるマカイ人の定住と地域社会;移りゆく「辺境」イメージ—上海から雲南への「支辺」移民の語りを通して)
- 「境界越しの邂逅」の持つ可能性
「BOOKデータベース」 より