ペトラルカ恋愛詩選
著者
書誌事項
ペトラルカ恋愛詩選
水声社, 2020.12
- タイトル別名
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Rerum vulgarium fragmenta
Canzoniere
- タイトル読み
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ペトラルカ レンアイシセン
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注記
フランチェスコ・ペトラルカの詩集『カンツォニエーレ : 俗事詩片』の抄訳
底本: Francesco Petrarca, Canzoniere, a cura di Sabrina Stroppa (Giulio Einaudi, Torino, 2011 e 2016)
内容説明・目次
内容説明
“本書『カンツォニエーレ』がペトラルカ以後の抒情詩人たちの範例となりえたのは、ヨーロッパの近代初期に自己の内面を深く意識するようになった人間の愛のさまざまな側面が、新鮮なイメージと洗練された筆致で描き出されていたからである。詩集の第一部でペトラルカは、美しく高貴で貞潔な女性ラウラに対する半ば宗教的な憧れと讃美を歌い、抑えがたい愛を告白し、第二部ではラウラ亡きあとの嘆きと喪失感を吐露し、死を前にして自らの魂の救済を聖母マリアに祈っている。美しいイタリアの自然のイメージで飾られ、優雅な措辞で描かれたペトラルカの愛の世界にわれわれがまず認めるものは、突然詩人を襲いその自由を奪う“愛”の力、ラウラの美貌と貞潔の讃美、彼女を愛する喜びと報いられぬ苦しみ、である。”イタリア・ルネサンスを代表する詩集『カンツォニエーレ』から49篇を選び、流麗な日本語に甦らせた希有なアンソロジー。詩人の生涯と作品、そして後代への影響を探る編訳者による論考を付す。
目次
- 第1部 ラウラに捧げる
- 第2部 死せるラウラに捧げる
- 断章 『カンツォニエーレ』とソネットの伝統
「BOOKデータベース」 より