近世の遊廓と客 : 遊女評判記にみる作法と慣習
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近世の遊廓と客 : 遊女評判記にみる作法と慣習
吉川弘文館, 2021.1
- タイトル読み
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キンセイ ノ ユウカク ト キャク : ユウジョ ヒョウバンキ ニ ミル サホウ ト カンシュウ
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注記
著者「高木」の「高」は「梯子高 (はしごだか) 」の置き換え
博士学位論文 (成城大学, 2020年) をもとに大幅な加筆修正を加えたもの
収録内容
- 近世遊廓に見出される江戸への憧れ
- 吉原遊廓における客の取締り
- 遊女評判記の当代性
- 吉原遊廓における客と客
- 遊女に矛先を向ける客
- 吉原における客の貴賤
- 客として嫌がられた役者
- 長崎丸山遊廓で捕縛された被差別民
内容説明・目次
内容説明
多くの文学や歌舞伎の題材とされ、文化の発祥地という華やかな一面を持つ近世の遊廓。そこでは日常の身分秩序は排除され、すべての客は差別なく平等に扱われるとされた。その言説に疑義を唱え、吉原遊廓を中心に証実的に分析する。遊廓に遊ぶ人の目線で記した遊女評判記から、遊女や店との関係、さらに客同士の関係性を描き出し、その実態に迫る。
目次
- 第1部 近世遊廓の研究史と視角(近世遊廓に見出される江戸への憧れ—研究史の整理と問題点;吉原遊廓における客の取締り—公儀との関係をめぐって;遊女評判記の当代性—その書き手と読み手)
- 第2部 吉原遊廓における客の関係性(吉原遊廓における客と客;遊女に矛先を向ける客—遊女評判記にみる「さし合」)
- 第3部 遊廓で忌避された客(吉原における客の貴賎;客として嫌がられた役者)
- 補論 長崎丸山遊廓で捕縛された被差別民—『犯科帳』を主として
「BOOKデータベース」 より