中国禅宗史書の研究
著者
書誌事項
中国禅宗史書の研究
臨川書店, 2020.12
- タイトル別名
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Research on Chinese : Chan sectarian histories
- タイトル読み
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チュウゴク ゼンシュウ シショ ノ ケンキュウ
並立書誌 全1件
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中国禅宗史書の研究 / 齋藤智寛著
BC04842437
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中国禅宗史書の研究 / 齋藤智寛著
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注記
唐代より北宋初期に至る禅宗史書6種を取り上げ、その個性を浮き彫りにする。また、祖統や伝法といった問題について、唐宋の禅思想界でなされた議論を通時的に検討するとともに、祖統や伝法以外の問題も考察する。
欧文タイトルは巻末の英文要旨による
収録内容
- 序章
- 『楞伽師資記』考
- 『伝法宝紀』の精神
- 『歴代法宝記』考
- 『宝林伝』の宗教世界
- 検證不可能な悟り
- 仏法の埋没
- 『景徳伝燈録』における「禅」と「教」
- 阿羅漢は祖師になれるか
- 伝法偈と禅宗思想
- 「伝法偈」成立についての札記二則
- 『付法蔵伝』の主張とその受容
- 悟れなかった人々
- 禅宗と仏舎利信仰
- 『曹渓大師別伝』の受容と慧能理解
- 結語
内容説明・目次
内容説明
語録や公案集にない燈史の資料価値とは—現存最古の禅宗燈史である『楞伽師資記』から北宋初において唐五代の禅宗を総括した『景徳伝燈録』に至る唐宋期の燈史六種について、その個性を浮き彫りにし、祖統説の発展史からこぼれ落ちた思考の断片を救済する。敦煌文書や高麗古版本の読解を通して描き出されるのは、禅宗教団の根幹となる伝法・祖統の問題から、より通仏教的な実践や信仰へと広がる多彩な禅仏教の姿である。
目次
- 第1部 唐より北宋初に至る燈史の研究(『楞伽師資記』考—『楞伽経』と『文殊説般若経』の受容を手掛りに;『伝法宝紀』の精神;『歴代法宝記』考—山居修道と居士仏教;『宝林伝』の宗教世界—「無修」と「因果」;検證不可能な悟り—『祖堂集』仰山章の伝法思想;仏法の埋没—夾山善会一門の宗風と法統意識;『景徳伝燈録』における「禅」と「教」)
- 第2部 禅宗における伝法思想の諸問題(阿羅漢は祖師になれるか—西天祖統観の展開;伝法偈と禅宗思想;「伝法偈」成立についての札記二則—『六祖壇経』と『宝林伝』を主題として)
- 第3部 禅宗史書とその周辺における諸問題(『付法蔵伝』の主張とその受容—大住聖窟二十四祖像を例として;悟れなかった人々—禅律双修者の祈りと救い;禅宗と仏舎利信仰—『宝林伝』摩拏羅章に見える阿育王塔説話を手掛りとして;『曹渓大師別伝』の受容と慧能理解—仰山慧寂の周辺を例として)
「BOOKデータベース」 より