野の古典
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書誌事項
野の古典
紀伊國屋書店, 2021.1
- タイトル別名
-
No no koten
- タイトル読み
-
ノ ノ コテン
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注記
主要参考文献: p394-397
読書案内: 各講末
内容説明・目次
内容説明
古典には立派なことばかり書いてあるわけではない。底無しの煩悩、醜い邪心、制御不能な愛欲、えげつない話—教科書には載らない部分こそ、人間の真の姿を映し出してくれる。『古事記』『万葉集』から『南総里見八犬伝』『武士道』まで、能楽界の奇才が縦横無尽に語る。妄想力を全開に古人の記憶を呼び覚ます、異界を彷徨う脳の快楽。声に出して謡って舞って、身体に沁み込む二十四講。
目次
- 神話の大便、扇と夏の恋——『古事記』、藤原定家
- お正月と罪と生贄——『古事記』
- 歌の世界へ——『万葉集』
- アダルト小説的——『御伽草子』『風土記』
- 『論語』はすごい——『論語』
- 誠を極める——『中庸』
- ゲス不倫どころではない——『伊勢物語』
- 源氏物語ごっこ——『源氏物語』
- 魂を鎮める——『源氏物語』、能『葵上』
- 呪詞としての和歌——『古今和歌集』『新古今和歌集』
- 音の文学——『平家物語』
- 闇の文学——『平家物語』
- 眠りの芸術能——『黒塚(安達原)』
- 初心忘るべからず——『風姿花伝』
- 随筆なう——『方丈記』『徒然草』
- 優雅な貧乏生活——『鶉衣』
- カネとオンナ——『好色一代男』『日本永代蔵』
- 野の賢者松尾芭蕉
- ゆっくり歩く——『おくのほそ道』
- きわどいベストセラー——『東海道中膝栗毛』
- 怪談、怨霊、鎮魂——『死霊解脱物語聞書』『雨月物語』
- 漢文と日本人——『詩経』『笑府』ほか
- 声に出して読みたくなる——『南総里見八犬伝』
- わたしたちは何者か——『武士道』
「BOOKデータベース」 より