明治の一発屋芸人たち : 珍芸四天王と民衆世界

書誌事項

明治の一発屋芸人たち : 珍芸四天王と民衆世界

永嶺重敏著

勉誠出版, 2020.12

タイトル別名

明治の一発屋芸人たち : 珍芸四天王と民衆世界

タイトル読み

メイジ ノ イッパツヤ ゲイニン タチ : チンゲイ シテンノウ ト ミンシュウ セカイ

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注記

参考文献: p230-234

内容説明・目次

内容説明

死者十万人・罹患者十六万人という未曽有のコレラ大流行に見舞われていた明治十年代、四人の落語家により披露された一風変わった芸が民衆の心を鷲づかみにした—。「ステテコ」の円遊、「ヘラヘラ」の万橘、「ラッパ」の円太郎、「テケレツ」の談志。のちに「珍芸四天王」と称された彼らの芸は全国的な熱狂を引き起こしたものの、落語界の黒歴史とされたのか、その芸の実際の内容や誕生過程、流行過程については、謎のヴェールに包まれている。なぜこのような時期に一発屋芸人とも言える彼らが人気を博すこととなったのか。新聞・雑誌・錦絵等、諸種の同時代メディアに目を向け、都市の民衆の視点、さらには民衆の織り成す路上文化や生活世界の地点から明治前期の民衆世界を炙り出す刺激的な一冊。

目次

  • 明治前期の落語界と新奇性の追求
  • 第1部 珍芸の誕生とその民衆的起源(ステテコ踊りの「新手」の誕生;ヘラヘラ・ラッパ・テケレツパアの誕生—都市路上の再現)
  • 第2部 珍芸ブームの全国的拡大と民衆世界(珍芸ブームの展開過程;珍芸ブームが全国へ拡がる)
  • 第3部 四天王の凋落と新たな芸人の登場(四天王の凋落;明治二十年代の新たな芸人と歌の流行)

「BOOKデータベース」 より

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