昭和戦時期の娯楽と検閲

書誌事項

昭和戦時期の娯楽と検閲

金子龍司著

吉川弘文館, 2021.2

タイトル読み

ショウワ センジキ ノ ゴラク ト ケンエツ

並立書誌 全1

大学図書館所蔵 件 / 4

この図書・雑誌をさがす

注記

1945年の敗戦まで行われていた映画、音楽、芝居などへの検閲。流行歌やジャズ、大衆喜劇などの取締りに、投書という手段で消費者が与えた影響とは。これまでの通説に見直しを迫り、戦時娯楽政策の実相を解き明かす。

博士論文学習院大学 (2019年提出) に加筆修正を施したもの

収録内容

  • 課題と方法
  • 検閲官の思想と行動
  • 「民意」による検閲
  • 日中戦争期の「洋楽排撃論」の台頭と処遇
  • 太平洋戦争期の流行歌・「ジャズ」の取締り
  • 太平洋戦争末期の娯楽政策
  • 敗戦直後の娯楽政策
  • 占領下映画観客の観覧傾向の変化
  • 昭和戦時期の娯楽統制の特徴と問題点

内容説明・目次

内容説明

一九四五年の敗戦まで、大衆娯楽の向上を掛け声に行われていた映画、音楽、芝居などへの検閲。これまでの当局vs.業界という二項対立的な図式を脱すべく、新たに消費者の動きに注目。流行歌やジャズ、大衆喜劇などの取締りに、投書という手段で消費者が与えた影響とは。これまでの通説に見直しを迫り、戦時娯楽政策の実相を解き明かした注目の書。

目次

  • 第1部 娯楽統制をめぐる「民意」と検閲の実際(検閲官の思想と行動—警視庁保安部保安課興行係の場合;「民意」による検閲—『あゝそれなのに』から見る流行歌統制の実態;日中戦争期の「洋楽排撃論」の台頭と処遇;太平洋戦争期の流行歌・「ジャズ」の取締り—音楽統制の限界)
  • 第2部 統制方針の転換と観客の動向(太平洋戦争末期の娯楽政策—興行取締りの緩和を中心に;敗戦直後の娯楽政策—東久迩宮内閣期を中心に;占領下映画観客の観覧傾向の変化—映画統制の成功?)
  • 昭和戦時期の娯楽統制の特徴と問題点

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ