共和主義者モンテスキュー : 古代ローマをめぐるマキァヴェッリとの交錯

書誌事項

共和主義者モンテスキュー : 古代ローマをめぐるマキァヴェッリとの交錯

定森亮著

慶應義塾大学出版会, 2021.2

タイトル読み

キョウワ シュギシャ モンテスキュー : コダイ ローマ オ メグル マキァヴェッリ トノ コウサク

大学図書館所蔵 件 / 4

この図書・雑誌をさがす

注記

市民とは誰か、自由とは何か、ありうべき共和政とは-。古代ローマ史解釈をめぐるマキァヴェッリとの内的対話を通じ、軍事、政治、経済が織りなす動態力学を考慮しながら、モンテスキューの共和主義思想の核心に迫る。

博士論文 (パリ第一大学, 2016年提出) をもとに6割程度大幅に書き換えたもの

参考文献: 巻末p41-58

内容説明・目次

内容説明

本書では、軍事的偉業を実現した古代ローマを共和国の模範と見なしたマキァヴェッリとの内的対話を通じ、軍事、政治、経済が織りなす動態力学を考慮したうえで、むしろ国内での法の支配と国家間での平和な秩序が不可分なものとして実現しうる条件を模索したモンテスキューの共和主義思想の核心に迫る。

目次

  • 第1章 市民の「自由」とは何か—『法の精神』における商業発展と法律の生成
  • 第2章 共和国とは何か—モンテスキューとマキァヴェッリにおける「法の支配」の相違
  • 第3章 なぜ歴史を解釈するのか—『ディスコルシ』と『法の精神』における「徳」論と制度・機構論の関係
  • 第4章 市民権とは何か—共和政ローマの衰退と富の不平等の拡大に関する分析の相違
  • 第5章 なぜ軍事力によって法律は沈黙させられるのか—共和政ローマの崩壊と軍人政治の出現に関する『法の精神』の政治経済学
  • 第6章 古代と近代の連続性はどこにあるのか—モンテスキューとマキァヴェッリの交錯地点
  • 第7章 軍事力と法律はどちらが優位すべきか—マキァヴェッリの「新たな君主政」とモンテスキューのフランス世襲君主政
  • 第8章 共和政の歴史とは何か—ハリントンの古代社会とモンテスキューの封建法の遺産

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ