宇宙研究のつれづれに : 「慣性」と「摩擦」のはざまで

書誌事項

宇宙研究のつれづれに : 「慣性」と「摩擦」のはざまで

池内了著

青土社, 2021.2

タイトル別名

宇宙研究のつれづれに : 慣性と摩擦のはざまで

タイトル読み

ウチュウ ケンキュウ ノ ツレズレ ニ : カンセイ ト マサツ ノ ハザマ デ

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注記

戦争によってもたらされた環境破壊、軍事研究に侵食されてゆく学問…。科学的好奇心と使命感に駆動され、あらゆる事象の「慣性」と「摩擦」を観察し続けた科学者が描き出す、ひとつの本質。『現代思想』ほか掲載を書籍化。

参考文献: p279-281

収録内容

  • 慣性の法則
  • 「ニコライ=アインシュタイン宣言」を巡って
  • ナチスドイツとJASONから見えるもの
  • ファインマンとスペースシャトル事故調査
  • AIの軍事利用を問うグーグル社員
  • 戦争と環境破壊の中で
  • 戦争を抑止できるものは何か
  • 科学技術の軍事利用の源流をたどって
  • 軍学共同の現段階
  • 「大学改革」と日本の将来
  • 科学者の立場から、もう一度「学問の自由」について考える
  • 司馬江漢
  • 志筑忠雄と山片蟠桃
  • 寺田寅彦
  • 私にとって科学とは

内容説明・目次

内容説明

戦争のなかで平和を訴え続けたアインシュタイン、AIの軍事利用に異を唱えるGoogle社員、戦争によってもたらされた環境破壊、軍事研究に侵食されてゆく学問、江戸時代に宇宙論を展開した司馬江漢、そして科学の詩学を追い続けた寺田寅彦…。科学的好奇心と使命感に駆動され、あらゆる事象の「慣性」と「摩擦」をとことん観察し続けた科学者が描き出す、ひとつの本質。

目次

  • プロローグ 慣性の法則—世界で最も美しい法則
  • 第1部 「慣性」に抗って(「ニコライ=アインシュタイン宣言」を巡って;ナチスドイツとJASONから見えるもの;ファインマンとスペースシャトル事故調査;AIの軍事利用を問うグーグル社員)
  • 第2部 わたしたちの「座標系」のなかで起きていること(戦争と環境破壊の中で;戦争を抑止できるものは何か;科学技術の軍事利用の源流をたどって;軍学協働の現段階;「大学改革」と日本の将来)
  • ダイアローグ 科学者の立場から、もう一度「学問の自由」について考える
  • 第3部 「慣性系」をとらえるまなざし(司馬江漢—窮理学師のまなざす宇宙;志筑忠雄と山片蟠桃—江戸の宇宙論;寺田寅彦—ある物理学者の人生と文理の融合)
  • エピローグ 私にとって科学とは

「BOOKデータベース」 より

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