日本の「メロドラマ」映画 : 撮影所時代のジャンルと作品

書誌事項

日本の「メロドラマ」映画 : 撮影所時代のジャンルと作品

河野真理江著

森話社, 2021.2

タイトル別名

日本のメロドラマ映画 : 撮影所時代のジャンルと作品

タイトル読み

ニホン ノ メロドラマ エイガ : サツエイジョ ジダイ ノ ジャンル ト サクヒン

注記

博士論文「戦後日本『メロドラマ映画』の身体 : 撮影所時代のローカル・ジャンルと範例的作品」 (立教大学, 2015年提出) を土台とし、全面的に加筆・修正し、改定したもの

内容説明・目次

内容説明

ローカル・ジャンルとしての“メロドラマ”。戦前・戦後を通じて国民的人気のあった日本映画のジャンル“メロドラマ”は、どのように成立し、どこへ行ってしまったのか。『愛染かつら』『君の名は』をはじめ、スタジオ・システムのなかで量産されていた作品を分析し、現代のフィルム・スタディーズにおける概念を参照しながら、日本的“メロドラマ”の歴史的・文化的特殊性を浮かび上がらせる。

目次

  • 序論 日本映画における“メロドラマ”の発掘
  • 第1章 プロトタイプ・メロドラマ—批評用語から映画ジャンルへ
  • 第2章 『新道』(一九三六)—転覆的な女性映画
  • 第3章 すれ違い映画—戦後大衆文化のファンタジー
  • 第4章 映画『君の名は』三部作(一九五三‐一九五四)—欲望と道徳のマゾヒスティック・メロドラマ
  • 第5章 文芸メロドラマ—「よろめき」ブームと“メロドラマ”の新しい波
  • 第6章 『猟銃』(一九六一)—権力と背信の洗練されたファミリー・メロドラマ
  • 第7章 リバイバル・メロドラマ—“メロドラマ”の復活と斜陽
  • 第8章 『続・愛染かつら』(一九六二)—自己言及的でグロテスクなバックステージ・メロドラマ
  • 結論 “メロドラマ”映画の身体

「BOOKデータベース」 より

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