夢の通ひ路物語
著者
書誌事項
夢の通ひ路物語
(中世王朝物語全集, 17)
笠間書院, 2021.3
- 上
- タイトル別名
-
ゆめのかよひぢものがたり
- タイトル読み
-
ユメ ノ カヨイジ モノガタリ
- 統一タイトル
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注記
底本: 蓬左文庫蔵本
内容説明・目次
内容説明
吉野の阿闍梨は、夢の中で権大納言から巻物を手渡される。この物語は、その巻物を阿闍梨が読むことから動き出す。一条の宰相中将(後の権大納言)と京極の三の君の恋が、物語を通底する基軸になっている。三の君の拒絶もあって、二人の恋は遅々として進まないが、やがては結ばれることになる。一方、按察使大納言の娘は継母にいじめられつらい日々を送っているが、岩田中将に見初められる。しかし岩田中将は、兄大納言の罪をかぶって流罪となり、悔やんだ大納言は自死してしまう。上巻は、権大納言の父一条左大臣の外腹の姫君が入内して藤壺女御となり、帝の寵愛を受けるが、皇子を産んだ後、亡くなってしまうまでが描かれる。
「BOOKデータベース」 より