新興国のビジネスと政治 : インドネシアバクリ・ファミリーの経済権力
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書誌事項
新興国のビジネスと政治 : インドネシアバクリ・ファミリーの経済権力
(地域研究叢書, 43)
京都大学学術出版会, 2021.3
- タイトル別名
-
新興国のビジネスと政治 : インドネシアバクリファミリーの経済権力
- タイトル読み
-
シンコウコク ノ ビジネス ト セイジ : インドネシア・バクリ ファミリー ノ ケイザイ ケンリョク
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注記
博士論文「ポストスハルト期インドネシアにおけるビジネス : 政治関係のダイナミクス : 1998-2014年のバクリ・グループの経済権力の維持と政治的台頭に関する分析」 (京都大学, 2016年提出) を加筆・修正したもの
参考文献: p273-289
内容説明・目次
内容説明
強権政治の崩壊後、「経済発展における政治依存」という構図はどう変容したのか。インドネシアの一ファミリー・ビジネスの勃興を、ビジネス・グループの「経済権力」、すなわち所有と経営の支配をめぐるポリティクスという視点からつぶさに分析することで、レントシーキングやパトロン‐クライエント等、「ネガティブ」に捉えられながらもローカルに根付いた諸関係の今日的姿とその本質に肉薄する。新興国ビジネス研究に新しい視点と手法を示す、意欲作。
目次
- バクリ・ビジネス論の意義
- 第1部 議論の設定—ビジネス・ファミリーと政治経済(「経済権力」のダイナミクス—理論的枠組みの検討;インドネシアにおけるファミリー・ビジネス)
- 第2部 バクリ・ファミリーのビジネス(バクリ・グループの政治経済史1—ベンテン政策の成功例;バクリ・グループの政治経済史2—「プリブミのスター」の政治コネクション;ファミリーによる経済権力の維持1—金融取引とビジネス・ネットワーク;プロフェッショナル経営陣による刷新—資金調達の国際化と石灰事業の重点化;ファミリーによる経済権力の維持2—2008年債務危機での「財務のための財務」とガバナンス)
- 第3部 バクリ・ファミリーの政治(ビジネス界での政治的影響力の拡大—KADINネットワークとビジネス支援;政界での政治的影響力の拡大と行使—「政党の企業化」と政策・市場への影響力行使)
- 終章 新興国におけるビジネス・ファミリーの高リスクな合理化
「BOOKデータベース」 より