最底辺のポートフォリオ : 1日2ドルで暮らすということ
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書誌事項
最底辺のポートフォリオ : 1日2ドルで暮らすということ
みすず書房, 2021.4
- : 新装版
- タイトル別名
-
Portfolios of the poor : how the world's poor live on $2 a day
- タイトル読み
-
サイテイヘン ノ ポートフォリオ : 1ニチ 2ドル デ クラス ト イウ コト
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注記
その他の著者: S・ラザフォード, D・コリンズ, O・ラトフェン
奥付の責任表示: ジョナサン・モーダック, スチュアート・ラザフォード, ダリル・コリンズ, オーランダ・ラトフェン
監修: 野上裕生
原著 (Princeton University Press, 2009) の翻訳
参考文献: p313-315, 巻末p[xxi]-xxvii
内容説明・目次
内容説明
バングラデシュの首都ダッカ。スラムに住むカデジャは子どもの世話をしながら、裁縫の内職で収入を得ている。彼女は、近所の主婦ふたりから大事なお金を預かる“マネーガード”でもある。インド南部ヴィジャヤワーダ。ジョティの生業は、毎日スラムをまわって、顧客の主婦から少額の預金を集めること。商売道具はマス目の書かれた手作りの通帳だ。220日分が埋まったとき、彼女はそのうちの20日分を顧客から手数料として徴収する。これが、盗まれるかもしれない、夫に使われてしまうかもしれないお金を守り、子どもを学校に通わせてあげるための唯一の方法なのだ。最貧国の家計は、収入の「少額」「不定期」「予測不可能」という三重の困難に取り巻かれている。本書は“ファイナンシャル・ダイアリー”という聴き取り調査を分厚く積み重ねた研究の成果であり、貧しい人々が編み出した創意工夫の数々をルポルタージュとも言える筆致で描きながら、マイクロファイナンスやインフォーマル金融の実態を分析する。さらに、「信頼性」「利便性」「柔軟性」「構造」という原則を提示して、貧困からの離陸のために金融になにができるのか、新たな道筋を示している。
目次
- 第1章 貧困者のポートフォリオ
- 第2章 骨の折れる日々
- 第3章 リスクに対処する
- 第4章 こつこつと積み上げる—まとまった資金を作る方法
- 第5章 お金の値段
- 第6章 マイクロファイナンス再考—グラミン2ダイアリー
- 第7章 よりよいポートフォリオへ
- 付録1 ポートフォリオの裏話
- 付録2 ポートフォリオ抜粋
「BOOKデータベース」 より