俠気の生態学 : 牧野四子吉と文子の鮮やかな日々
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俠気の生態学 : 牧野四子吉と文子の鮮やかな日々
ぷねうま舎, 2021.4
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キョウキ ノ セイタイガク : マキノ ヨネキチ ト フミコ ノ アザヤカ ナ ヒビ
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Description and Table of Contents
Description
生物画家の牧野四子吉とイタリア語翻訳者となった文子、この日本人夫妻の生は時代の心理を精神誌としてあぶり出す。図案家として大杉栄、辻潤、竹久夢二、林芙美子らと交わった四子吉は、人妻だった文子と京都へ駆け落ち、そこで生態学と出会い、生物画を「天職」とした。戦時下、二人の「愛の巣」は、自身のテーマ(霊長類、核酸等)や生を追い求める男女が清新な議論を楽しむ稀有の気圏を形成した。「被災」を危機的異常ではなく常態とする二一世紀、二人の処世とその生物画はヒトの自然態について静かに触発する。
Table of Contents
- はじめに 博物誌風精神誌の試み
- 第1章 人妻が恋に走った六月
- 第2章 自我・自由・美
- 第3章 「愛の巣箱」のエコロジー
- 第4章 自己—戦争下の平常心
- 第5章 揺れる時間
- 第6章 跳躍は意思の力
- 終章 めぐる野生
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