崩壊を加速させよ : 「社会」が沈んで「世界」が浮上する : 映画批評2011→2020
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書誌事項
崩壊を加速させよ : 「社会」が沈んで「世界」が浮上する : 映画批評2011→2020
blueprint, 2021.5
- タイトル別名
-
Movie review 2011→2020
崩壊を加速させよ : 社会が沈んで世界が浮上する : 映画批評2011→2020
- タイトル読み
-
ホウカイ オ カソク サセヨ : シャカイ ガ シズンデ セカイ ガ フジョウ スル : エイガ ヒヒョウ 2011 2020
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内容説明・目次
内容説明
場所から空間へ、人格から没人格へ。コロナ禍における「社会の自明性の崩壊」を見通す、宮台真司の最新評論集。
目次
- 第1章 “森”のような「微熱の街」はどこにいったのか(『寝ても覚めても』意味論的にも視覚論的にも決定的な難点がある;『愛しのアイリーン』「愛」ではなく「愛のようなもの」こそが「本当の愛」であるという逆説に傷つく体験;『ザ・スクエア 思いやりの聖域』この世に存在しながら存在しない、子供の指し示す幽霊性 ほか)
- 第2章 震災後の日本が露呈させた空洞(『ヒミズ』『KOTOKO』『RIVER』3本の「震災映画」から映画の可能性を見通す;『サウダーヂ』「自意識に由来する痛さ」ゆえの酩酊へ;『冷たい熱帯魚』『悪魔を見た』想像を絶しているのは“システム”に依存しているからではないか。ポストモダン的観察を踏まえた傑作と、踏まえない駄作。 ほか)
- 第3章 社会は世界を拒み、クソとなった(『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』社会は本当に生きるに足るかという痛切な問い;『ニンフォマニアックVol.1/Vol.2』キリスト教を前提とした不完全な社会への福音;『メビウス』男根に“対他強制”としての性を見出し、男根争奪戦を嘲笑する ほか)
- 宮台真司×黒沢清—“閉ざされ”から“開かれ”へと向かう“黒沢流”の反復
- 宮台真司×ダースレイダー—『TENET テネット』は『メメント』と同じく「存在論転回」の系譜上にある
「BOOKデータベース」 より