「てにはドイツ語」という問題 : 近代日本の医学とことば

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「てにはドイツ語」という問題 : 近代日本の医学とことば

安田敏朗著

三元社, 2021.5

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てにはドイツ語という問題 : 近代日本の医学とことば

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「テニハ ドイツゴ」トイウ モンダイ : キンダイ ニホン ノ イガク ト コトバ

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いまは忘れられた、ドイツ語を日本語の語順でならべて助詞などでつなげた「てにはドイツ語」とは、ドイツ語で医学教育がおこなわれるという、きわめて特殊で限定的な場で発生し、流通した言語変種といえる。「てにはドイツ語」による教科書も出されている。この言語変種をめぐって、日本医学界ではいかなる議論がなされたのか。「医学のナショナライズ」「ナショナリズムの医学」「日本医学」「大東亜医学」、敗戦後の「アメリカ医学」=アメリカ英語への転換、それは、近代日本語のあり方のみならず、学知のあり方までをもうかびあがらせるものである。日本医学と「言語的事大主義」。

Table of Contents

  • 序章 近代日本と「てにはドイツ語」
  • 第1章 「てにはドイツ語」の発生
  • 第2章 問題化する「てにはドイツ語」とエスペラント—一九一〇年代後半における医学界の言語問題
  • 第3章 浸透する「てにはドイツ語」
  • 第4章 再問題化する「てにはドイツ語」—一九三〇年代から一九四〇年まで
  • 第5章 医学用語統一への道と医師試験用語問題
  • 第6章 「大東亜共栄圏」のなかの「てにはドイツ語」
  • 終章 「てにはドイツ語」の終焉—ドイツ語から英語へ

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