俳魁
Author(s)
Bibliographic Information
俳魁
KADOKAWA, 2014.2
- Title Transcription
-
ハイカイ
Available at / 2 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Description and Table of Contents
Description
俳壇の重鎮・鴻海のパーティーに招かれた小説家・玄は、鴻海の主宰する句会に列座するようになるが、ある時、亡き母の句が鴻海のものとされていることに気付く。これはよもや、剽窃ではないのか。それとも主宰と母は、ただならぬ関係にあったのだろうか。何故今になって、巨匠は自分を側に置こうとするのだろうか。疑問を抱えた玄は、鴻海の求めで、彼の出身地にして『おくのほそ道』に描かれた地、石巻への旅に同道することになる。津波で被災した地で繙かれる過去、母の秘密。そして震災を機に露わになった現実の数々が、剥き出しになって玄に迫るが—。3・11を機に、二人を繋ぐ糸が露わになってゆく。著者、渾身作!
by "BOOK database"