ドイツの庇護権と難民問題

著者

    • 安齋, 耀太 アンザイ, ヨウタ

書誌事項

ドイツの庇護権と難民問題

安齋耀太著

三重大学出版会, 2021.7

タイトル読み

ドイツ ノ ヒゴケン ト ナンミン モンダイ

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注記

東京大学大学院総合文化研究科に提出した修士論文「庇護権と国民国家の社会学 : ドイツ連邦共和国の庇護政策の起源」を加筆・修正したもの

参考文献一覧: p112-119

内容説明・目次

内容説明

2015年の難民危機に際してメルケル首相が表明したシリア難民の受け入れ。その背景には「庇護権」という憲法上の権利があった。「政治的に迫害された者は、庇護権を享受する」—ドイツ憲法のこの短い条文は、大量の難民をうみだしたナチスドイツの迫害政策に対する反省から生まれ、戦後ドイツの難民に対する寛容さを体現していると語られてきた。しかし、それだけで「庇護権」を説明することができるのだろうか。語られてこなかったもうひとつの物語=歴史に迫る。第14回日本修士論文賞受賞。

目次

  • 第1章 ドイツ連邦共和国基本法の庇護権はいかに生まれたか
  • 第2章 庇護権について
  • 第3章 両義的な庇護権として—基本法制定過程の再検討
  • 第4章 外国人の権利へ—初期連邦議会における議論の分析
  • 結章 庇護権あるいはドイツの両義性—欧州難民危機と庇護権

「BOOKデータベース」 より

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