運動としての大衆文化 : 協働・ファン・文化工作
著者
書誌事項
運動としての大衆文化 : 協働・ファン・文化工作
水声社, 2021.9
- タイトル別名
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運動としての大衆文化 : 協働ファン文化工作
- タイトル読み
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ウンドウ トシテノ タイシュウ ブンカ : キョウドウ・ファン・ブンカ コウサク
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注記
国際日本文化研究センター共同研究会「「運動」としての大衆文化」 (2018-21) の成果に基づく論文集
文献: 論末
収録内容
- 「運動」する手塚治虫 / 大塚英志著
- 昭和八年のメディア・イベント / 神松一三著
- 鴨川をどりにおけるプロパガンダ / 萩原由加里著
- 戦中婦人雑誌と「これでよいかこうしたら」 / 横田尚美著
- キャラメルの喩えとしての「子ども」 / 前川志織著
- 一九一〇年代の写真小説における両義性とその実践 / 山本忠宏著
- 「人造人間」はなぜ泣くか? / 孫旻喬著
- 観客・丸山眞男 / 花田史彦著
- 『機動戦士ガンダム』と〈再〉放送の文化史 / 近藤和都著
- 戦後日本におけるアニメーションのファン文化の興隆と意義 / 佐野明子著
- アマチュア特撮映画コンテストと特撮ファン共同体 / 板倉史明著
- 子どもの読書とメディアミックス / 團康晃著
- 199X-200Xアングラ空間の穴からみえた世界 / 藤岡洋著
- ニコニコ動画は「運動」だったのか? / 鈴木洋仁著
- ボーカロイドムーブメントの誕生とマーケットに参加するアマチュア / アルバロ・ダビド・エルナンデス・エルナンデス著
- 負けるためのプレイ・盛り立てるプレイ / ビョーン=オーレ・カム著
- 街空間と運動としての女性向けメディアミックス / エドモン・エルネスト・ディ・アルバン著
- 後藤総一郎と常民大学運動 / 杉本仁著
- 自らをどこに置きなおすか / 鶴見太郎著
- さらにいくつもの〈こども風土記〉のために・大正台湾編 / 菊地暁著
- 語り継ぐことと文化創造運動のあいだ / 川松あかり著
- 「職場の歴史」を考える / 竹村民郎著
- 大学からの社会運動 / 内田力著
- 史伝小説という戦略 / 室井康成著
内容説明・目次
内容説明
現代のポピュラーカルチャーは、かつてのカウンターカルチャーに連なると同時に、戦時下のプロパガンダとも密接に結びついている。各種メディアが大衆の動員に向けて活用されてゆく戦前・戦中から、創作と受容が市場を軸に循環する現代のファンカルチャーまで、分断されたアカデミズムの近視眼を越えて政治的社会的水脈を掘り起こし、歴史のダイナミズムを捉える。
目次
- 「運動」する手塚治虫—「後衛」の実践
- 1 「方法」としての文化工作(昭和八年のメディア・イベント—読売新聞「三原山火口探検」の研究;鴨川をどりにおけるプロパガンダ—花街の中での戦争;戦中婦人雑誌と「これでよいか こうしたら」 ほか)
- 2 協働/運動する「ファン」たち(『機動戦士ガンダム』と(再)放送の文化史;戦後日本におけるアニメーションのファン文化の興隆と意義—渡辺泰のディズニー・クラブ関連資料とファン/研究活動を手がかりに;アマチュア特撮映画コンテストと特撮ファン共同体—「グリーンリボン賞」(一九八四‐一九九三)における観客参加型上映 ほか)
- 3 歴史の記述される場所で(後藤総一郎と常民大学運動—「野の学」への希求;自らをどこに置きなおすか—「日本民俗学講習会」のあとさき;さらにいくつもの“こども風土記”のために・大正台湾編—『台湾小公学校児童文集』を読む ほか)
「BOOKデータベース」 より