犬神家の戸籍 : 「血」と「家」の近代日本

書誌事項

犬神家の戸籍 : 「血」と「家」の近代日本

遠藤正敬著

青土社, 2021.10

タイトル別名

犬神家の戸籍 : 血と家の近代日本

タイトル読み

イヌガミ ケ ノ コセキ : チ ト イエ ノ キンダイ ニホン

内容説明・目次

内容説明

「家族」とはなにか?その系図に刻まれた欲望と不条理。飛び散る血しぶき、耳をつんざく悲鳴、謎かけを込めて“展示”される死体—。犬神家を襲った怪奇な連続殺人事件の背景には、何があったのか?物語を読み解くカギは「戸籍」にあり。血で血を洗った一族の系譜を丁寧にたどりながら、社会に根強く残る「血」や「家」の秩序と価値観を炙り出し、近代日本の陰に光をあてる。

目次

  • 序章 『犬神家の一族』の読み方
  • 第1章 「犬神家」とは誰か—家族制度の転換期の物語
  • 第2章 犬神佐兵衛の戸籍—孤児に始まり、家長に終わる
  • 第3章 婚外子がいっぱい—犬神佐兵衛の落とし種
  • 第4章 養子たちの命運—日本ならではの「家族」
  • 第5章 戦争と個人の戸籍—事件捜査を左右したものは
  • 終章 犬神家の戸籍が映し出す「日本」—愛憎入り混じった一族の“系譜”

「BOOKデータベース」 より

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