香港失政の軌跡 : 市場原理妄信が招いた社会の歪み

書誌事項

香港失政の軌跡 : 市場原理妄信が招いた社会の歪み

レオ・F・グッドスタット著 ; 曽根康雄監訳・訳

(アジア発ビジョナリーシリーズ)

白桃書房, 2021.10

タイトル別名

A city mismanaged : Hong Kong's struggle for survival

香港 : 失政の軌跡 : 市場原理妄信が招いた社会の歪み

タイトル読み

ホンコン シッセイ ノ キセキ : シジョウ ゲンリ モウシン ガ マネイタ シャカイ ノ ユガミ

大学図書館所蔵 件 / 53

この図書・雑誌をさがす

内容説明・目次

内容説明

香港民主化運動の底流にある、長く財界におもねり市場原理を過度に重視し続けてきた政府への不満。建物の管理に対する十分な規制がなく、放置された建物が突然崩壊(第3章)。公共住宅政策を放棄し市場任せにしたため、狭小住宅の蔓延止まらず(第4章)。大学定員を増やす代わりに作られた副学士制度。取得しても高卒と同等の資格(第6章)。この他、北京政府・地方政府との複雑な関係管理の失敗を含め(第8章など)、返還後の失政を政府資料・報道から緻密に描写。刻々と進む中国経済のグローバル化・強大化の影響も受けながら苦闘する香港の教訓は、日本および世界も学ぶところが多い。

目次

  • 序章 導入
  • 第1章 基本法:奪われた権利
  • 第2章 公共サービスに見る高官制度の失敗
  • 第3章 脅威にさらされた民間住宅
  • 第4章 不法バラックから「隠れた」スラムへ
  • 第5章 失われた住宅建設予定地
  • 第6章 市場に翻弄される学生
  • 第7章 命の危険
  • 第8章 中国本土をめぐる失政
  • 終章 結論

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ