雨の島
著者
書誌事項
雨の島
河出書房新社, 2021.10
- タイトル別名
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苦雨之地
The land of little rain
- タイトル読み
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アメ ノ シマ
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収録内容
- プロローグ
- 闇夜、黒い大地と黒い山
- 人はいかにして言語を学ぶか
- アイスシールドの森
- 雲は高度二千メートルに
- とこしえに受胎する女性
- サシバ、ベンガル虎および七人の少年少女
内容説明・目次
内容説明
元神話学教授のチーズ職人の家に養子として迎えられた、難病のミミズ研究者の物語「闇夜、黒い大地と黒い山」。鳥の声を聴き取る自閉症の鳥類行動学者が、母の死をきっかけに聴力を失い、新たな言語を構築していく「人はいかにして言語を学ぶか」。植物状態にある恋人のツリークライマーに負い目を感じる主人公が、臨死体験を利用した治療法に身を委ねる「アイスシールドの森」。無差別殺人事件で妻を失った弁護士が、未完成の妻の小説に登場する絶滅種を追い求める「雲は高度二千メートルに」。海に惹きつけられた四人の男女が、絶滅したクロマグロを探す旅に出る「とこしえに受胎する女性」。中華商場で子どもたちを魅了した一羽の鷹と、その持ち主である叔父さんをめぐる追憶の物語「サシバ、ベンガル虎および七人の少年少女」。緩やかに連関しつつ紡がれる自然と人間の大いなる物語。現代台湾を代表する作家のネイチャーライティング・フィクション。
「BOOKデータベース」 より