「芸道」の生成 : 世阿弥と利休
著者
書誌事項
「芸道」の生成 : 世阿弥と利休
(講談社選書メチエ, 756)
講談社, 2021.11
- タイトル別名
-
芸道の生成 : 世阿弥と利休
- タイトル読み
-
ゲイドウ ノ セイセイ : ゼアミ ト リキュウ
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内容説明・目次
内容説明
将軍・足利義満の寵愛を受け、芸術界の頂点を極めた世阿弥は、しかし義教の時代に一転冷遇され、佐渡配流に。一方、織田信長に引き立てられ、豊臣秀吉に優遇された千利休も、最後は秀吉から死を賜り自刃することになった。「芸道と権力の矛盾的共生」を生きた稀代の芸術家二人は、弛緩と緊張の相半ばする時代と人生の只中で、能楽と茶の湯という芸道をいかにして成らしめたのか。時の隔たりを超え、二つの巨星を突き合わせることで見えてくる、日本的美の深奥としての「遊」の境地。
目次
- 第1章 なぜ「世阿弥と利休」か(六百余年の忘却に埋もれていた世阿弥;「世阿弥と利休」という視座;世阿弥と足利義満・義教 ほか)
- 第2章 世阿弥と義教(足利義教—天魔と歌人が同居する将軍;『風姿花伝』の「花」;『風姿花伝』から『花鏡』へ—「秘すれば花」 ほか)
- 第3章 利休と秀吉(『南方録』研究史の概観—茶湯ニハ、昔ヨリ書物ナシ;下克上の時代の茶の湯;織田信長—夢幻の如く也 ほか)
- 結語 「遊」、そして現代
「BOOKデータベース」 より