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わざの人類学

床呂郁哉編

京都大学学術出版会, 2021.11

Title Transcription

ワザ ノ ジンルイガク

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Note

文献: 各章末

Contents of Works

  • 「わざ」の人類学のための序章 / 床呂郁哉著
  • 「カメラの眼」と「肉体を持った眼」を往還する : 「映像のフィールドワーク・ラボ」の試みから / 丹羽朋子著
  • 奏でるわざと聴くわざ : バリと日本におけるガムラン音楽から考えるわざの連関 / 吉田ゆか子著
  • 身体変容の「わざ」としてのコスプレ : アート/テクノロジーを越えて / 床呂郁哉著
  • 反復なき反復としてのわざ : 動作の哲学から浮かび上がるわざの本性 / 染谷昌義著
  • ポイエーシスとテクノロジーの狭間で : 家庭料理における「手作り」の変容 / 久保明教著
  • 河川改修における「伝統」工法とは何か : 「技術」と「わざ」のあいだ / 祖田亮次著
  • 時間と「わざ」 : インドネシア・イスラーム社会における暦の同時性をめぐる一問題についての試論 / 森下翔著
  • 原子力マシーン / 内山田康著
  • 災害への「備え」におけるコンテンツ化と翻訳 : 日本の国際協力における研修と応用の観察から / 木村周平, 渡辺知花著
  • チンパンジーの生の技法としての「文化」 / 西江仁徳著
  • 他種を真似るわざ : 擬態と模倣 / 奥野克巳著
  • わざの対象が人間からわざを引きだす : 前例なきウミウの人工繁殖と飼育技術の安定化 / 卯田宗平著
  • 動物と人間 : わざ論の視角から / 檜垣立哉著
  • 類人猿の森林を歩く : 方法から「自然のほほえみ」へ / 黒田末寿著

Description and Table of Contents

Description

技術とはテクノロジーだけを意味しない。歩く、座るなどの平凡な行為も、神経、筋肉、骨格等、身体の機能と運動を統合する「わざ」があってはじめてなし得る。人にとって「わざ」とは、限りなく広く深い。身体運動、狩猟採取から、コスプレ(身体変容)、暦(時間認識)、料理、藝術鑑賞、土木技術そして原子力まで、気鋭の論客たちが、既存の技術論を越え、人とその社会の本質に「わざ」から迫る。身体、技術、環境など、現代人文学の主要なテーマ全てに示唆を与える意欲作。

Table of Contents

  • 「わざ」の人類学のための序章
  • 第1部 「わざ」と身体の再構築—世界と身体を結びなおす(「カメラの眼」と「肉体を持った眼」を往還する—「映像のフィールドワーク・ラボ」の試みから;奏でるわざと聴くわざ—バリと日本におけるガムラン音楽から考えるわざの連関;身体変容の「わざ」としてのコスプレ—アート/テクノロジーを越えて;反復なき反復としてのわざ—動作の哲学から浮かび上がるわざの本性)
  • 第2部 「わざ」のブリコラージュ—「近代/伝統」を越えて(ポイエーシスとテクノロジーの狭間で—家庭料理における「手作り」の変容;河川改修における「伝統」工法とは何か—「技術」と「わざ」のあいだ;時間と「わざ」—インドネシア・イスラーム社会における暦の同時性をめぐる一問題についての試論;原子力マシーン;災害への「備え」におけるコンテンツ化と翻訳—日本の国際協力における研修と応用の観察から)
  • 第3部 脱人間中心主義的な技術論の可能性—人間と動物における「わざ」(チンパンジーの生の技法としての「文化」;他種を真似るわざ—擬態と模倣)
  • 第4部 新たな「わざ」論へ向かって—哲学と霊長類学からの視点(動物と人間—わざ論の視角から;類人猿の森林を歩く—方法から「自然のほほえみ」へ)

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